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化学生命工学専攻 吉田 祥麻さんが 第64回高分子学会年次大会にて優秀ポスター賞を受賞されました

 

 

化学生命工学専攻の吉田 祥麻さんが、第64回高分子学会年次大会にて優秀ポスター賞を受賞されました。この賞は高分子学会年次大会において優れたポスター発表を行った者に授与される賞です。

 

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<受賞された研究について>

近年、環境低負荷材料として様々なバイオベース高分子材料が開発され、中でも非可食性であるセルロースを原料とするフラン含有ポリマーが注目されています。フラン含有ポリマーの中にはビスマレイミドにより架橋されてネットワーク化するものがあり、このネットワークポリマーは可逆的なDiels-Alder反応に由来する自己修復性を持ちます。しかし高い自己修復性の発現には、分子運動性を制御することが必要となります。そこで本研究では、ポリ(2,5-ジメチレンサクシネート)にプロピレンサクシネートを組み込んだバイオベースランダム共重合体を合成し、分子運動性を向上させました。これにより、温和な環境下でも十分な修復性をもつ高強度修復性ポリマーの作成に成功しました。

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<今後の抱負・感想>

このような賞をいただき、大変光栄に思います。吉江尚子先生をはじめとする吉江研究室の皆様にはこの場を借りて心よりお礼申し上げます。これを励みに、今後も研究活動に一層精進していきたいと思います。