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機械工学専攻 竹内智顕さんが第62回⾃動制御連合講演会 優秀発表賞を受賞されました

 

2019年12月16日、機械工学専攻 竹内智顕さんが第62回⾃動制御連合講演会 優秀発表賞を受賞されました。

 



〈受賞された研究・活動について〉

発表タイトル:「Dedicated EGRを用いた都市ガスHCCI燃焼の制御」
次世代の高効率燃焼方式として、HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)燃焼がある。高圧縮比であるため高い熱効率を実現できるが、着火や燃焼が化学反応に依存するためその制御が困難である。このような課題を解決すべく、多気筒ガスエンジンにおいて、ある気筒で燃料過濃とした火炎伝播燃焼により一部の燃料の改質を行い、その改質ガスを他気筒に供給する(Dedicated EGR)ことでHCCI燃焼を制御するエンジンシステムを構築した。

〈今後の抱負・感想等〉
環境問題によりさらなるエネルギーの有効利用が求められる中、本研究で対象とするガスエンジンを用いたコージェネレーションシステムは、熱電併給が可能で高い総合効率となるため有用である。一方で、HCCI燃焼には運転可能範囲が狭いといった課題もあり、HCCI燃焼以外にも従来の火炎伝播燃焼や高圧縮比火炎伝播燃焼など、運転条件に応じて複数の燃焼モードを切り替えるような制御システムを今後構築する必要がある。