Vol.5 次の世代に工学を伝える

2026/08/26

今月のメッセージ

次の世代に工学の魅力や可能性を伝えることは、私たち自身が工学教育のあり方を考える機会でもあります。

 

8月3日、4日に、高校生を対象としたオープンキャンパスをオンラインで開催しました。全学での参加登録者数は昨年度を大きく上回る11,083名に達し、工学部の企画にも多くの皆さんに参加いただきました。私自身も工学部についてお話しし、多くの教員がそれぞれの専門を生かした模擬講義を担当しました。


工学には実に多様な分野があります。その魅力を一つの言葉で表すことは容易ではありませんが、私が高校生の皆さんに伝えたかったことの一つは、「工学は未来を創る学問」であるということです。

 

大学での学びは、すでに確立された知識や技術を身につけることだけではありません。自ら問いを見つけ、まだ答えのない課題に向き合い、試行錯誤しながら新しい可能性を切り拓いていく。その経験を通じて、学生は自ら未来を創る力を身につけていきます。

 

社会や技術が大きく変化する中、学生に何を教えるかだけでなく、どのような問いに挑戦する機会を提供できるかが、これまで以上に重要になっていると思います。 

 

■ 現場から

今回のオープンキャンパスでは、「工学とは何か」と題したオムニバス講義をはじめ、多様な専門分野の教員が、それぞれの立場から高校生に工学の魅力を伝えました。

 

こうした機会は、高校生に工学を知ってもらうためだけのものではありません。私たち教員にとっても、自らの研究や教育が次の世代にどのような可能性を示すことができるのかを改めて考える機会になります。

 

工学の多様性を一つの定義にまとめる必要はありません。それぞれの専門から工学の魅力を語り、多様な入口を示すこと自体が、本学部の教育の豊かさにつながっているのではないでしょうか。

 

■ 皆さんへ

学生との日々の対話や研究指導も、次の世代に工学を伝える大切な機会です。
一人ひとりの学生が自らの可能性を見つけ、未来を創ることに挑戦できる環境を、これからも皆さんとともにつくっていきたいと思います。