Vol.3 新しい価値は境界を越えて生まれる

2026/06/24

今月のメッセージ

前回は、「工学系の強みとは何か」をテーマに、本研究科が有する多様な研究基盤についてお伝えしました。今回は、その強みをどのように発展させ、新たな価値の創出につなげていくかについて考えてみたいと思います。

近年、研究課題はますます複雑化し、一つの専門分野だけでは解決が難しいテーマが増えています。脱炭素社会の実現、持続可能な都市づくり、医療・健康分野の革新、AIの社会実装など、現代社会が直面する課題は複数の分野の知見を必要としています。こうした背景から、研究の世界では今、専門分野の境界を越えることで、新たな価値が生まれる時代を迎えています。

本研究科には、多様な専門分野と優れた研究者が集まっています。これは融合研究や越境研究を生み出す上で大きな強みです。一方で、新たな連携は制度だけで生まれるものではありません。まずは互いの研究や強みを知り、共通の課題や関心を見出すことが出発点になります。

 

■ 現場から
こうした考えのもと、本研究科では研究成果や研究者の活動を学内外へ積極的に発信する取り組みを進めています。国際的な情報発信の強化に加え、若手研究者の研究紹介も再開し、多様な研究活動をより見える形にしていきたいと考えています。

情報発信は社会への説明や広報活動のためだけではありません。研究者同士が互いを知り、新たな連携や共同研究のきっかけを生み出すための重要な基盤でもあります。

国際卓越研究大学をはじめとして、大学には研究力に加え、分野横断的な連携や国際性、社会との接続力が求められる時代になっています。本研究科としても、多様な専門性が出会い、新たな価値を生み出す環境づくりを進めていきたいと考えています。

 

■ 皆さんへ
皆さんの研究や教育活動の中にも、他分野との接点や新たな可能性があるかもしれません。本メッセージをきっかけに、自らの専門性を見つめ直すとともに、新たな連携や挑戦の可能性について考えていただければ幸いです。