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精密工学専攻 粟島 靖之さん(M1)、小松 廉さん(D1)らが第17回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会において優秀講演賞を受賞されました

 

2016年12月18日、精密工学専攻 粟島 靖之さん(M1)、小松 廉さん(D1)藤井 浩光特任講師、田村 雄介特任准教授、山下 淳准教授、淺間 一教授らが、17回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2016に於いて優秀講演賞を受賞されました。

計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2016)は、人間・社会・人工物等の様々な分野におけるシステムインテグレーションに関する研究発表を行う講演会です。優秀講演賞は、システムインテグレーション部門講演会において発表された全ての発表を対象として審査を行い、講演会実行委員会が選出した発表に与えられるものです。

 

 

<受賞された研究・活動について>
本研究は,遠隔操作ロボットの映像提示技術に関するものです。遠隔操作ロボットの映像提示技術の1つとして、俯瞰映像提示システムがある。このシステムは、複数台の広角カメラから取得される映像を統合することで、ロボットを上空から眺めたような映像を疑似的に提示するシステムであり、優れた周囲環境の視認性を有するシステムである。

この度受賞した研究では、従来の俯瞰映像提示システムが抱える「床面よりも高い位置に存在する障害物が俯瞰映像上で不正確に描画される」という問題点に着目し、その問題点の解決を図る手法を提案いたしました。具体的には、従来の俯瞰映像提示システムに用いられていた複数台の広角カメラに加えて3次元測域センサを搭載し、3次元測域センサより取得される障害物までの距離情報をもとに生成される障害物の位置情報を(障害物そのものの色を有する)点群として従来の俯瞰映像に重畳表示するものです。この手法により、転倒物などが散乱した災害現場での遠隔操作ロボットを用いた調査等において、障害物との衝突を回避することが容易となり、安全なロボット遠隔操作が達成されることが期待される。

 

 

<今後の抱負・感想>
このような素晴らしい賞を頂けたことを大変光栄かつ嬉しく思います。熱心なご指導を賜った先生方、共著者の皆様に深く感謝申し上げます。この度の賞を頂けたことを糧に、自身の研究をより社会に役立つシステムへと発展させられるよう、今後も精力的に研究活動を行って参りたく思います。