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応用化学専攻 辻村真樹さん (M1) が第58回日本生物物理学会年会学生発表賞を受賞されました

 

応用化学専攻 辻村真樹さん (M1) が、第58回日本生物物理学会年会学生発表賞を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
第58回日本生物物理学会年会学生発表賞
日本生物物理学会の年会において優秀な発表を行った学生会員を表彰する賞です。

<受賞された研究・活動について>
アニオンチャネルロドプシン(ACR)は光を受容してアニオンを透過する膜タンパク質であり、光で生体活動を制御する技術である光遺伝学に利用されています。光遺伝学において光を効率的に吸収させるために、ACRの吸収波長の長波長化が求められています。私たちはQM/MM法という計算化学的な手法を用いて400個近くの変異体の吸収波長を計算し、ACRの吸収波長がどのように制御されているのかを明らかにしました。
理論的に長波長化すると予測された変異体をHEK293T細胞に発現させたところ、10 nmの長波長化が確認され、計算による予測を基に長波長化変異体を作成することに成功しました。

<今後の抱負・感想>
このような賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。多くのディスカッションをしていただいた石北央教授、野地智康助教授、ならびに研究室の皆様に感謝申し上げます。今後、ロドプシンの分子メカニズムの解明に向けて、更に研究活動に励んでまいります。