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2026年6月12日、社会基盤学専攻 石田 哲也教授が、公益社団法人土木学会より「令和7年度 土木学会 研究業績賞」を受賞されました。

公益社団法人土木学会 研究業績賞
研究業績賞は、原則として、土木学会誌、土木学会論文集、その他土木学会の刊行物に発表した研究、計画、設計、施工、考案などに関する一連の論文等の業績により、土木工学における学術・技術の進歩、体系化に顕著な貢献をなしたと認められる個人に授与されます。
受賞業績名
微細構造場を起点とする無機複合材料の学理統合とマルチスケール解析によるコンクリート構造デジタルツインへの展開
受賞された研究・活動について
当該業績は、セメント硬化体の微細構造における物理化学現象を基点に、コンクリート構造物の収縮・長期劣化・耐荷性能を統合的に評価するマルチスケール解析体系を構築したものです。従来の経験式に依存する予測手法とは一線を画し、初期材齢から百年規模に至る構造物のライフサイクルを通じた挙動を数理的かつ合理的に再現する「コンクリート構造デジタルツイン」の科学的基盤を世界に先駆けて確立しました。
また、PC長大橋のたわみ増大やPC桁のひび割れ進展、既設桟橋の塩害進行と補修効果などを精緻に追跡・評価することを可能にしました。その成果はコンクリート標準示方書や鉄道構造物の設計に直接反映されるなど、先端学術を社会実装へと昇華させた顕著な業績です。
昨今求められるインフラDXやカーボンニュートラル社会の実現、効率的な維持管理や長寿命化戦略に対して、科学的根拠を与える点に大きな工学的意義があります。無機複合材料の学理と構造応答を結びつけ、学術と実務を架橋した独創性や実用的価値が評価され、学術の深化と社会貢献を高い次元で両立させた卓越した先駆的業績として認められました。
<関連リンク>
・公益社団法人土木学会 令和7年度土木学会賞 受賞一覧:https://www.jsce.or.jp/prize/prize_list/13_gyoseki.shtml#s2025
・コンクリート研究室:https://concrete.t.u-tokyo.ac.jp/ja_2017/
