トピックス
- 2024
- University Initiatives
大澤 幸生 教授がWeb Intelligence AcademyのFellow を授与されました
2024年12月11日、システム創成学専攻および技術経営戦略学専攻 大澤 幸生 教授がWeb Intelligence AcademyのFellow を授与されました。
The 23'rd IEEE/WIC International Conference on Web Intelligence and Intelligent Agent Technologyでの表彰式の写真です
Fellow of Web Intelligence Academy Web Intelligence(WI)
Fellow of Web Intelligence Academy Web Intelligence(WI)は、より良い世界とインテリジェントな社会を実現するために、人間の脳と人工ネットワークの力を活用する、つながった世界における人工知能を意味し、21世紀初頭に創始された学術分野です。その対象には人々、データ、モノ、信頼、エージェントなど、産業、社会、健康、スマートな生活におけるあらゆるものの繋がり(ウェブ)が含まれます。WIでは、ウェブデータの分析や、ユーザーにパーソナライズされた価値ある洞察を提供するインテリジェントなツールやサービスの開発に資するデータマイニング、機械学習、知識グラフ、インテリジェントエージェント、自然言語処理などの最先端のテクノロジーを研究・開発されてきました。現在のWIの研究および応用には、AIGCインターネットコンテンツの作成、事前学習済み言語モデル、機械学習、デジタルツイン、Web3およびメタバース、脳に着想を得たコンピューティング、脳と機械のインテリジェンスなどが含まれます。急速に進化するWIは、ウェブベースのシステム、アプリケーション、サービスの効率性、有効性、ユーザー体験の向上に大きな可能性を秘めています。過去20年間で、WIは、さまざまな繋がりを孕む世界における現象の理解と未来のAIの開発に向けた未解決の問題に取り組む最先端の研究分野へと進化しました。Web Intelligence Consortium (WIC)(http://wi-consortium.org/)は、2001年の設立以来、WIにおける科学的調査と産業開発の促進を目的とした国際的な非営利団体で、世界中のWI研究センターと組織メンバー間の協力を推進し、WI関連のトップカンファレンスやワークショップの開催、公式書籍、ジャーナル、ニュースレター、産業ソリューション、標準規格の発行を推進しています。2022年、WIAはWeb Intelligence Consortium (WIC).の下に設立され、WIの分野に多大な貢献を積み重ねてきた第一人者、学者、研究者、実務家を認定し、称えることで、科学、工学、技術の進歩を推進しています。WIA Fellowはその賞のうちでもWICのHPに掲載される中心的な位置づけを持つもので、2023年に創設されました。
評価された研究内容・活動について
世界中のコラボレーションや交流を奨励し、アイデアやイノベーション、知識、学際的な理解を共同で創造し「WI = つながった世界のAI」を推進し、未来のインテリジェントな社会を創造する新世代のAI技術の開発を奨励するWIAの趣旨に従って授与されました。情報の価値を様々な情報や事象、状況との繋がりから評価し、これを高め活用する技術について研究を国際的にけん引した多大な貢献、長期的なリーダーシップ、そしてWIコミュニティへの一貫した支援が評価されたものです。WIAフェロー選考委員会は、2024年の7名のWIAフェローの1人として推薦し、授与を決定しました。
大澤教授のコメント
WIは、インターネットのみならず様々な情報、モノ、状況などの繋がりを元にその価値を高め、地球そのものの価値を高めうる分野であると理解し、私も注目して来ました。今回のFellowはWI分野の総本山といえる組織からの授与で誠に光栄の至りです。今後とも、真に価値のあるAI、 HI (human intelligence)、および両者の共進化に資する研究と教育に尽力したく思います。
Web Intelligence Academy (WIA) / WIA Fellows (2024):https://wi-consortium.org/wiacademy.php