技術経営戦略学専攻 北代 絢大さん（M1）が行動経済学会 ポスター報告奨励賞を受賞されました

2023年12月10日、技術経営戦略学専攻 西野研究室 北代 絢大さん（M1）が、行動経済学会 ポスター報告奨励賞を受賞されました。

北代さん（左）とポスター共著者の鶴崎祐大さん（右）

行動経済学会 ポスター報告奨励賞

行動経済学研究の発展と若手研究者の育成・顕彰を目的とした、優れた発表をした40歳以下のポスターセッション報告者に授与される賞です。

受賞された研究・活動について

発表題目：最後通牒ゲームの大規模言語モデルを用いたシミュレーション ––経済実験における新手法確立に向けて––
人間の意思決定を観察する科学手法である経済実験には沢山のコストがかかるという問題があり、この解決に大規模言語モデルを利用したシミュレーションが注目され始めています。本研究では、最後通牒ゲームという有名な実験テーマを題材に、いくつかの条件設定を変化させつつ大規模言語モデルを利用したシミュレーションを実施し、実際の被験者実験の結果を再現するのに適切な設定を探索しました。結果として、大規模言語モデルを用いたシミュレーションが経済実験の代替となり得る可能性と現時点での限界が共に示唆されました。

今後の抱負・感想

社会科学の学会参加は初めてでしたが、このような賞を頂け大変光栄です。行動経済学、実験経済学やその他近接分野で活躍される皆様から頂いたコメントを自身の糧とし、今後も文理の壁に囚われず、更なる研究に励んでいきます。
関連情報：http://www.abef.jp/wp-content/uploads/8e6c24d0f3b4e27739fde857cd52e5aa.pdf

北代さんは、3月1日に開催される西野研究室主催の「メカニズムシンセシス研究セミナー」にも登壇、「公共財モデルとしてのデータ提供の意思決定分析」のタイトルで発表予定です。
ご案内はこちらからご覧ください。　http://www.css.t.u-tokyo.ac.jp/seminar/2024-03-01-02nd/