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物理工学専攻 西早 辰一 さん(2020年3月博士課程修了)が「第39回 井上研究奨励賞」を受賞されました

 

2022年12月15日、物理工学専攻 西早 辰一 さん(2020年3月博士課程修了)が井上科学振興財団 「第39回 井上研究奨励賞」を受賞されました。

 

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井上研究奨励賞

公益財団法人井上科学振興財団より、自然科学の分野で過去3年間に優れた博士論文を提出し、博士の学位を取得した37歳未満の研究者に対して授与されるものです。 

 

受賞された研究・活動について

「Quantum magneto-transport explored in Dirac semimetal Cd3As2 films(ディラック半金属Cd­3As2薄膜における量子磁気輸送現象の解明)」

より高性能で省エネルギーな特性を示す電子材料候補として注目を集めるトポロジカル半金属について、その代表物質であるCd3As2の高品質薄膜試料の作製に成功することで、従来2次元系でのみ実現するエネルギー非散逸な量子化伝導を3次元方向に拡張する特殊な表面伝導現象を実験的に明らかにしたことが評価されました。

 

今後の抱負・感想

この度は私の大学院での研究活動の集大成とも言える博士論文が、井上研究奨励賞という名誉ある賞を頂き、大変光栄に思っております。本研究に関して、日頃よりご指導とご助言を賜りました川﨑教授、研究グループのメンバー、共同研究者の皆様に、厚く御礼を申し上げます。現在も新たな場で研究活動を継続しております。今回頂いた賞を励みに、既存技術の限界を打破しうる革新的な電子材料の研究に、より一層邁進していく所存です。

 

 

公益財団法人井上科学振興財団:https://www.inoue-zaidan.or.jp/b-01.html?eid=00054