Vol.7 若い研究者が挑戦できる大学へ

2026/10/28

■ 今月のメッセージ

今年も日本人研究者のノーベル賞受賞が発表されました。長年にわたる独創的な研究が世界的に評価されたことは、大変喜ばしいことです。同時に、こうした成果を生み出すためには、研究者自身の探究心や粘り強い努力とともに、その挑戦を支える研究環境が重要であることを改めて感じます。

 

新しい学問領域は、必ずしも既存の研究の延長線上から生まれるとは限りません。未知の領域に踏み出す研究ほど、成果が見えるまでに時間がかかり、期待どおりの結果が得られないこともあります。


だからこそ大学には、目先の成果だけで研究の価値を判断するのではなく、若い研究者の独創的な発想を尊重し、挑戦を支える役割があります。若い研究者を育てることは、大学の未来の研究領域を育てることでもあると考えています。

 

■ 現場から

本研究科では、若手研究者の挑戦をさまざまな側面から支えています。


学術戦略室では、若手教員スタートアップ資金による研究の立ち上げ支援や、科研費申請・不採択時の研究費支援に加え、新分野開拓准教授制度を通じて、若手研究者の独立した研究活動を後押ししています。また、克研究奨励賞や工学系研究科萌芽賞の受賞者を対象に、専攻の枠を超えた交流会やメンタリングを実施し、新たな研究のつながりを生み出しています。


社会連携・産学協創推進室(CERPO)では、学内外の研究資金の情報提供から、申請書の作成やヒアリングへの対応、採択後のプロジェクト運営までを支援し、若手研究者の研究構想の実現を後押ししています。


さらに広報室では、工学系のウェブサイトを通じて、若手研究者一人ひとりの研究内容やプロフィールを紹介しています。研究の魅力や研究者自身の挑戦を広く発信することも、新しい交流や連携の機会につながります。

 

■ 皆さんへ

若い研究者の挑戦を支えるのは、制度や資金だけではありません。研究室や専攻の枠を超えて相談できる関係や、新しい発想を尊重し、挑戦を励ます研究文化も重要です。一人ひとりの可能性を育み、新しい学問が生まれ続ける工学系を、皆さんとともにつくっていきたいと思います。