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2020.09.25

【若手研究者紹介:044】化学生命工学専攻 鈴木勉研究室  鈴木健夫 講師



【経歴】
1998年3月   東京大学工学部化学生命工学科 卒業
2000年3月   東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻修士課程 修了
2003年3月   東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻博士課程 修了 博士(工学)
2004年4月   日本学術振興会特別研究員(PD)
2007年4月   社団法人バイオ産業情報化コンソーシアム特別研究職員
2008年8月   東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 特別助教
2009年10月 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 助教
2012年3月   東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 講師

【研究について】
生命活動を担う基盤的なプロセスの1つに、遺伝情報の発現とその調節が挙げられます。リボ核酸(RNA)は、細胞内でDNAの配列を転写によって写し取って作られる生体高分子であり、転写後に特定の酵素のはたらきによって特定の部位に化学構造が導入(RNA修飾)されることが知られています。RNA修飾はRNAが機能的にふるまう上で必須な役割を持ち、これまでに様々な生物種から110種類以上の修飾構造が同定されています。私はヒトに特徴的な修飾に着目し、細胞の主要なエネルギー生産を担う小器官であるミトコンドリアの転移RNAに存在する新規修飾の構造や生合成経路の決定、細胞内における機能の証明に取り組んできました。現在、生物種独特な修飾構造とその機能を広く探索しながら、修飾形成が外的環境に依存して動的に制御される現象の意義を探っています。



【今後の抱負】
RNA修飾システムの破綻はヒト疾患の要因となる事例が知られているものの、機序について不明な点が多く残されています。我々の身体の中の未知なる現象への理解をこれからも深めていきたいと思います。

【WEB】
研究室:http://rna.chem.t.u-tokyo.ac.jp