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物理工学専攻 藤代 有絵子さん(M2)が総長賞(学業:修士課程)を受賞されました

 

2018年3月20日(火)、平成29年度学生表彰「東京大学総長賞」授与式が行われました。
平成14年度に創設された「東京大学総長賞」は、「本学の学生として、学業、課外活動、社会活動等において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学の名誉を高めた者」(個人又は団体)について、総長が表彰を行うものです。  

 

●総長賞【学業】
工学系研究科物理工学専攻 修士課程2年 藤代 有絵子(ゆかこ)さん

研究内容:「カイラル磁性体MnSi1-XGeXにおける多彩なトポロジカル磁気相と創発輸送現象 」
トポロジーの性質をもつナノスケールの磁気構造は、固体中の電子の振る舞いを制御する新たな舞台として近年注目を集めています。藤代氏は、磁気構造のポトロジーを利用した大きな熱電効果を発見し、多角的な実験を通してその機構解明を、中間物質の合成と中性子回折・強磁場実験などを通して初めて解明し、さらにその峡間で新しいトポロジカル磁気構造が存在する可能性を提唱しました。一連の成果は、磁気構造のトポロジーが変わる「相境界」での多彩な物理現象を示唆する革新的なものであり、Nature Communications誌へ掲載や、学内外における多数の受賞等も併せて、高く評価されました。


プレゼンテーションの様子                表彰の様子 

 

(左から)金澤先生、石井理事・副学長、五神総長、  工学系受賞者:藤代さん、柳沢さん 
藤代さん、十倉先生