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国立大学法人東京大学(所在地:東京都文京区、学長:藤井輝夫)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する宇宙戦略基金事業「SX研究開発拠点」において、技術開発課題「月面開発のための宇宙資源開発拠点」が採択されたことを受け、2025年5月28日(水)、本郷キャンパスHASEKO-KUMA HALLにてキックオフ会議を開催いたしました。
参加者集合写真
当日は、プログラムオフィサーである公益財団法人笹川平和財団 理事長 角南篤氏による開会挨拶に続き、東京大学大学院工学系研究科長 加藤泰浩教授による激励の言葉、研究代表者の宮本英昭教授による構想説明などが行われ、学内外の研究者・企業関係者など約100名が集いました。本会終了後は拠点関連施設の見学会や関係者との意見交換会が実施され、非常に活発に議論が行われました。
盾の贈呈(写真左から角南 篤 氏、宮本 英昭 教授)
本拠点は、月や小惑星に存在するとされる水・金属等の資源について、その探査・収集・抽出・貯蔵・利用に至るまでを一貫して開発・実証する世界初の「資源利用モジュール」構築を目指すものです。さらに技術開発と並行して、宇宙法の整備や国際合意形成、模擬土壌(シミュラント)提供、宇宙分野に限らず多様な背景を持つ学生・社会人を対象とした人材育成(リスキリングを含む)など、多層的な実装戦略を展開します。
また、NASAアルテミス計画や米国の民間月・小惑星探査ミッションと連携した宇宙実証機会をすでに獲得しており、8年間での事業自走化とグローバルな市場形成を見据えています。
技術開発の中心項目(抜粋)
拠点体制
日時:2025年5月28日(水)12:30〜15:00
会場:東京大学 本郷キャンパス HASEKO-KUMA HALL
主な内容:
・開会挨拶:角南 篤 氏(公益財団法人笹川平和財団 理事長/プログラムオフィサー)
・激励挨拶:加藤 泰浩 教授(東京大学大学院工学系研究科長)
・研究代表者挨拶・技術説明:宮本 英昭 教授(東京大学大学院工学系研究科)
・意見交換・今後の方針確認
・見学会:大型真空チャンバ、模擬試料開発室、ミネラフロント(工学部)
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