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船舶航海性能試験水槽が第7回「ふね遺産」に認定されました

 

東京大学の船舶航海性能試験水槽が、第7回「ふね遺産」に認定されました。2023年9月11日、システム創成学専攻 北澤 大輔 教授がふね遺産認定式に出席され、認定書を授与されました。

 

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ふね遺産

公益社団法人 日本船舶海洋工学会では、歴史的価値のある「ふね」関連遺産を「ふね遺産」(Ship Heritage)として認定し、社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝える事業を行っています。東京大学船舶航海性能試験水槽は世界初の耐航性・操縦性実験用角水槽として、非現存の施設ですが<船舶の研究関連設備、機器>のカテゴリーで「ふね遺産」に認定されました。

 

受賞された研究・活動について

コンピュータ制御によるX-Y曳引電車を装備した世界で初めての角水槽であり、今日の船舶海洋水槽の礎を築きました。この水槽は広い水面を必要とする船舶の航海性能の研究や各種海洋構造物の開発研究に貢献しました。特に操縦性の分野ではそれまでの特殊な円形水槽に代わるCMTと呼ばれる画期的な試験法が開発され、今日では標準的な試験法になっています。船舶工学における流体力学の確立・発展に加えて、船舶・海洋構造物の技術開発や教育・人材育成に多大な貢献をしてきました。

 

今後の抱負・感想等

東京大学船舶航海性能試験水槽は現存しておりませんが、他の学内水槽を活用して研究を進めていきます。

 

 

第7回 ふね遺産認定のお知らせ

https://www.jasnaoe.or.jp/enlightenment/funeisan/07.html