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酒井 崇匡 教授が「高分子学会旭化成賞」を受賞されました

 

2022年9月6日、工学系研究科バイオエンジニアリング専攻 酒井 崇匡 教授が「高分子学会旭化成賞」を受賞されました。

 

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高分子学会旭化成賞

環境、エネルギー、バイオ、ライフサイエンス分野において高分子化学を基礎におき、独創的かつ優れた研究者に授与される賞です。

 

受賞された研究・活動について

膨潤を制御したハイドロゲルを用いた人工硝子体および止血剤の開発

 ハイドロゲルは、高分子の三次元網目が大量の水を含んだものです。生体軟部組織も同様の構造を持つことから、バイオマテリアルとしての応用が期待されています。しかしながら、ハイドロゲルの持つポテンシャルに比して、医療現場で実際に用いられている例は限られています。我々は、その要因の一つがハイドロゲルの膨潤であるという仮説のもと、ハイドロゲルの膨潤を精密に制御することで、非膨潤ゲルを開発しました。また、非膨潤ゲルをもちいて、人工硝子体や止血剤などの開発を行いました。

 

今後の抱負・感想

ハイドロゲルの医療分野における社会実装を、これまで以上に力強く推進していきたいと思います。