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山崎由大准教授らがロイドレジスターマンソン賞を受賞されました

 

機械工学専攻 山崎由大准教授らが、ロイドレジスターマンソン賞を受賞されました。この賞は、日本マリンエンジニアリング学会の会誌及び英文会誌のほか、IMarEST等外国のマリンエンジニアリングに係わる友好学術団体の刊行物又は国際会議等に、英文で発表された優れた論文、技術資料等を対象としています。

 

受賞者:
新田好古(海上技術安全研究所)
市川泰久(海上技術安全研究所)
平田宏一(海上技術安全研究所)
山崎由大(東大機械・准教授)

論文タイトル「Study with Micro-reactor on Deactivation of Pd Methane Oxidation Catalyst for Marine Lean Burn Gas Engines」
https://www.jime.jp/commendation/award05

 

 

<受賞された研究・活動について>
舶用リーンバーンガスエンジン(ガスエンジン)は、窒素酸化物や二酸化炭素の排出が少ない動力システムとして注目されている一方で、温室効果の高い未燃メタンの排出が問題となる。本研究は、触媒による後処理で未燃メタン低減を目指し、ガスエンジン排気雰囲気中におけるPd触媒のメタン酸化性能評価を実験的に行い、Pdメタン酸化触媒の活性点量の維持により高いメタン酸化性能が得られることを明らかにした。

 

<今後の抱負・感想>
国際海運の分野では、2050年までにGHG総排出量50%以上削減する目標が国際的に設定されたことから、さらなる省力化技術及び代替燃料利用技術の開発が急務である。本研究は、船舶から排出される温室効果ガス削減に向けた排気後処理技術の確立に質するものである。今後は、実排気でのメタン酸化反応の活性点量を評価し、その有効性について明らかにしてゆく。