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化学生命工学専攻 柳沢 佑さんが総長賞(学業:博士課程)を受賞されました

 

2018年3月20日(火)、平成29年度学生表彰「東京大学総長賞」授与式が行われました。
平成14年度に創設された「東京大学総長賞」は、「本学の学生として、学業、課外活動、社会活動等において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学の名誉を高めた者」(個人又は団体)について、総長が表彰を行うものです。  

 

●総長賞【学業】
工学系研究科化学生命工学専攻 博士課程修了 柳沢佑さん

研究内容:
「屈曲型水素結合を利用した機能性マテリアル」
転んでヒザを擦りむいてもやがては元通りに治るように、生物にとって自己修復は当たり前の現象である。持続可能な社会の実現を目指して、この「生物的な機能」を持つプラスチックなどの材料開発が近年活発化しているが、ゲルやゴムなどの柔らかい修復性材料が多数開発される一方、ガラスなどの固く強い材料は高温加熱しなければ修復困難とされてきました。柳沢氏は、この常識に反して常温で圧縮するだけで修復できるポリマーガラスの開発に成功し、固さと治りやすさを両立するための設計指針を明らかにしました。一連の研究成果は、Science誌に掲載されるとともに、国内外20以上のメディアでも取り上げられているものであり、高く評価されました。

 

プレゼンテーションの様子                    表彰の様子

 

(左から)ご家族、石井理事・副学長、五神総長、柳沢さん      工学系受賞者:藤代さん、柳沢さん