プレスリリース

ソニーと東京大学が「産学協創エコシステム」の発展に向けた社会連携講座設置に関する契約を締結 ~2019年4月より学生発スタートアップの支援および、支援プログラムの共同研究を開始~:機械工学専攻 長藤 圭介准教授、中尾 政之教授ら

 

ソニー株式会社(以下、ソニー)と国立大学法人東京大学(以下、東京大学)は、企業と大学・学生が連携してスタートアップを創出する「産学協創エコシステム」を発展させるための社会連携講座設置に関する契約を締結しました。

本契約の締結により、ソニーが2014年より開始した、スタートアップの創出と事業運営を支援する「Sony Startup Acceleration Program(ソニー スタートアップ アクセラレーションプログラム、以下、SSAP)」の事業育成の枠組みを、2019年4月より東京大学大学院工学系研究科の社会連携講座のカリキュラムに導入します。
本カリキュラムを通して、将来事業化が見込める学生のアイデアの発掘や育成を行い、学生はスタートアップのための考え方やスキルを習得しながら、アイデアを事業のカタチにしていく一連の事業開発プロセスを実践することができます。また学生からのフィードバックを加味して、より良い支援プログラムの共同研究を実施します。

東京大学では、研究と人材育成をミッションとする中で、近年の学生の事業やスタートアップへの意識の高まりを受け、新たな事業が大学から継続的に生まれていく環境の構築を進めていました。
ソニーは、2014年に社内向けのスタートアップ創出の仕組みとして立ち上げたSSAPを、現在はスタートアップ企業や大企業など、社外向けの支援プログラムとしても拡充しています。今回、初めて大学にもSSAPの仕組みやノウハウを導入し、学生とともに事業アイデアを生み出し、育てる活動を進めることで国内のスタートアップ創出の機運を高めたいと考えています。

ソニーと東京大学は、ソニーがこれまで培ってきたスタートアップの創出と事業運営の経験によるノウハウと、東京大学の若い起業家人材と世界最先端の科学技術知見を生かし、日本での「産学協創エコシステム」を充実させることで、若い世代の起業精神を持った人材の育成と、日本のスタートアップの発展に貢献してまいります。

■東京大学大学院工学系研究科 研究科長 大久保 達也からのコメント
アントレプレナーシップを学生に涵養する教育を工学系研究科では実践してまいりましたが、この度同じ志を有するソニー様と一緒に、社会連携講座という新しい形で実践できますことを、研究科長として期待しております。

■ソニー Startup Acceleration部門 副部門長 小田島 伸至からのコメント
ソニーではこれまで起業のノウハウや環境の提供を通じて、年齢や経験に捉われない形で、多くのクリエイターのビジョンを実現してきました。最近では様々な分野で若い方が早期に才能を開花させ社会で活躍する姿が増えてきました。東京大学の若く意欲的な方々へ機会を提供し共にイノベーションを起こしていくことを目指します。

 

 

 

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ソニー株式会社:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201902/19-0220/index.html