東京大学ソーラーボートレーシングチーム YATAGARASUが、2025年ソーラー・人力ボートレース全日本選手権大会において、ソーラーAクラス総合準優勝・会長特別賞を受賞されました

2025/12/26

2025年12月7日、東京大学ソーラーボートレーシングチーム YATAGARASUが、2025年ソーラー・人力ボートレース全日本選手権大会において、ソーラーAクラス総合準優勝・会長特別賞を受賞されました。

 

受賞者の所属は以下のとおりです。
三木 菜摘(工学部システム創成学科・3年)、澤樹 鷹人(工学系研究科航空宇宙工学専攻・修士課程2年)、中川 誠(工学系研究科機械工学専攻・修士課程2年)、田口 新風(新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻・修士課程2年)、Patrick Connolly(グローバル教育センター・1年)、Junyi Xia(グローバル教育センター・1年)

 

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受賞された研究内容・活動について

本活動は、工学部・創造的ものづくりプロジェクト、工学系研究科・創造性工学プロジェクトの「ソーラーボートチャレンジ」に参加した学生によるもので、CFRP成形・機械加工・流体計測・電子制御など様々な船舶開発技術を活用し、ソーラーボートの開発を行っています。今年度は、水中翼・推進系の性能評価及び改良により航続性能の向上に取り組み、初完走を達成し、昨年度から大きくステップアップする形となりました。 また、本活動はその開発にMBSE/MBDの考え方を取り入れ、統合シミュレータを核としたフロントローディングな設計・検証ループを構築する、次世代の船舶開発プロセスの検証を行っています。仮想環境における操縦試験を行うDrver-in-the-loopの実現やセンサデータを用いた評価・改良などにより、開発の高度化が進められました。

 

今後の抱負・感想

ソーラーボート設計・制作、大会参加にあたり、様々な方・企業・団体に多大なご支援・ご協力をいただきました。東京大学基金のソーラーボートプロジェクト支援基金(https://utf.u-tokyo.ac.jp/project/pjt179)を通じてご寄付頂きました方々、ご指導・支援していただいた教職員、新領域創成科学研究科海事デジタルエンジニアリング講座(http://mode.k.u-tokyo.ac.jp/)の特任研究員、連携機関の皆様に感謝いたします。

 

今後の展望といたしましては、まずは技術的ボトルネックとなっている推進系の再設計に注力し、最大の課題である翼走の実現に取り組んでいきます。 長期的には、実艇とシミュレータを同期させる『デジタルツイン』の手法を導入し、自律運航やリモートコントロールの達成を視野に入れています。 こうした開発を通じて取得したデータを統合シミュレータへ還元し、MBSE/MBDに基づく設計・検証ループを開発プロセスの基盤として定着させていく方針です。 今後とも東京大学ソーラーボートレーシングへのご支援・ご協力を何卒よろしくお願いします。

 

なお、本活動は、創造的ものづくりプロジェクト、創造性工学プロジェクトで受講可能です。これらのプロジェクト以外でも、本活動に関心を持っていただけましたら奮ってご連絡ください。

 

 

2025年ソーラー・人力ボート全日本選手権大会:

https://jsha.blue.coocan.jp/history/2025taikai/2025taikai.html