大学発のディープテック起業家を養成する、東京大学「アントレプレナーシップ教育デザイン寄附講座」履修対象者を拡大し、5年目となる講義を開講

2025/10/01

大学の研究を活かしたディープテック起業家の輩出を目指す、東京大学大学院工学系研究科「アントレプレナーシップ教育デザイン寄附講座」は、講座開設より5年目となる2025年のAセメスター講義を102日より開講いたします。

本年度より、これまでの東京科学大学大学院理工学系コースに加え、新たに慶應義塾大学大学院経営管理研究科の所属学生も単位互換協定に基づく履修登録が可能となります。

 

fig012024年度Aセメスター最終講義の様子 

 

講座設立の背景

東京大学では20年以上にわたってアントレプレナーシップ教育が行われており、累積で600社以上のスタートアップが生まれています。しかし、一方で東京大学の強みである大学研究を基にした、いわゆる「ディープテック起業」の数はまだ必ずしも多くありません。

そこで、2021年より東京大学工学部・大学院工学系研究科にてディープテック領域に特化したアントレプレナーシップ教育講座として本講座が立ち上がりました。本講座は、大学発技術の社会実装を行ういわゆるディープテック起業に特化した東大初の講義で、特に宇宙、ロボティクス、量子コンピュータ、素材、環境エネルギー、バイオ等の領域での起業を後押ししています。

本講座は中核協力企業である株式会社経営共創基盤、KDDI株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(、株式会社松尾研究所の4社をはじめとする企業のサポートのもと、大学院工学系研究科坂田一郎教授を代表とする複数の教授によって運営されています。

 

講座出身者の活躍

研究・起業双方に意欲的な学生を輩出し、実際に講座出身者によって以下のような成果が生まれています。

  • 博士課程進学意欲の向上
  • 累計26社以上の起業家を輩出
  • IPC 1stRound、NEDO支援プログラム、IPA未踏事業などをはじめ、過去2年間で1.3億円以上の助成金を獲得
  • シリコンバレー、ボストン、ロンドン等でのフィールドスタディに多数が参加
  • 国際連合工業開発機関(UNIDO)と東京大学が共催するAYSEPAfrica Youth Social Entrepreneurship Program)に主力メンバーとして参加し、TICAD9の関連イベントでピッチ発表

講座の特徴

Aセメスターに本郷キャンパスで開講される「ディープテック起業実践演習」とSセメスターに駒場キャンパスで開講される「ディープテック起業家への招待」の2つの講義、および選抜生コミュニティである「DICEDeeptech Innovation Community for Entrepreneurs)」から構成されています。

  • 実践的なディープテック起業教育:研究/起業の最前線にいる講師陣のもと、演習形式で実践的な起業ノウハウを学習
  • 進学と起業の両立支援:大学院進学と起業意向の両方を高める教育設計
  • 豪華な発表機会:選抜学生は最終回に教授陣・第一線の外部企業講師の前で発表
  • 修了生向けコミュニティ「DICE」:本講義優秀修了生に開かれる支援コミュニティを用意
    • 研究や起業などネクストステップに向けたサポート
    • アラムナイやフェローネットワークを活かした勉強会やマッチング
    • 各種フィールドワークの支援
    • 毎年3月の海外派遣
      20263月には選抜生をSilicon ValleyBostonKenyaに派遣予定)

2025Aセメスター講義概要/申込みや見学について

講義名:2025Aセメスター講義「ディープテック起業実践演習」

日時:毎週木曜日6限(18:45-20:30

場所:東京大学本郷キャンパス

開講日:102日(木)〜 ※925日(木)17-18時にプレ懇親会を実施

受講申込締め切り:10月1日(水)

 

その他、講義詳細や受講申込は下記HPを参照ください。

https://entredu.t.u-tokyo.ac.jp/course/2025a/

 

履修対象者:

東京大学の大学院生および学部生のほか、

単位互換協定を結んでいる以下の所属の学生も履修可能。

  • 東京科学大学大学院理工学系コースの学生
  • 慶應義塾大学大学院経営管理研究科の学生

見学/取材希望について: 別途下記までお問い合わせください

 

【本件に関する問合せ先】  

東京大学工学部・大学院工学系研究科 坂田研究室内

アントレプレナーシップ教育デザイン寄附講座事務局

担当:世羅・村田

Email:info@dice-edu.com