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いすゞ自動車株式会社からの寄付金をもとに「トランスポートイノベーション研究センター」を開設

 

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国立大学法人東京大学といすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介、以下「いすゞ」)は1月8日(水)、いすゞからの寄付金10億円をもとに、東京大学が大学院工学系研究科(研究科長:加藤泰浩)内に「トランスポートイノベーション研究センター」(2月1日開設。 センター長:高橋浩之 大学院工学系研究科教授[予定])を開設することについて、本郷キャンパスの安田講堂で合同記者会見を開催しました。


 

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会見には、東京大学から藤井総長、加藤研究科長、同センター長に就任予定の高橋教授の3名、いすゞから片山正則 会長CEO、藤森俊 取締役 専務執行役員 商品技術戦略部門EVPの2名が登壇しました。報道機関・ジャーナリストからの注目度も高く、新聞・テレビ・雑誌などを中心に約30名が来場しました。


 
 
工学系からは、加藤研究科長と高橋浩之教授が登壇され、ご挨拶と「トランスポートイノベーション研究センター」についてのご説明をされました。
 

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加藤研究科長より、2017年に東京大学に社会連携・産学協創 推進室を設置、産業界と連携して社会連携講座を開講し、共同研究の活性化を進めてきたことが紹介されました。共同研究を成功に導くには、講座期間と連動する3~5年程度の専任の特任教員の確保とその後の展開先が課題となる中、「(いすゞからの寄付を基に)優秀な教員が任期に縛られず、長期的な視野から境界分野の研究にしっかりと取り組み、成果を出していける新しい仕組みが実現できることになった」と恒久組織の設立にこぎつけた意義を語りました。「いすゞからの寄付金の運用益を活用するが、大学としての自由な発想に基づき研究を行うものだ。物流・交通の分野における多くの企業とも連携して研究を進展させていくことで、学術の発展を劇的に進めるとともに社会に貢献してまいりたい」と述べました。

 

 

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続いて高橋教授より、トランスポートイノベーション研究センターの概要についてご説明がありました。

センター設置に至る背景、研究分野の構成など詳細についてお話いただきました。(資料はこちらからご覧ください。)

 

新たに開設されるトランスポートイノベーション研究センターは、物流・交通分野の研究・教育に特化した恒久組織として、本郷キャンパス内に2月1日に開設されます。専任教授を3名採用し、それぞれに研究室を置く予定で、各研究室には10名程度の学部生・院生が所属することを想定しています。また、いすゞからは毎年3名の技術者・研究者を派遣していただくことを計画しています。
 
東京大学はエンダウメント型研究組織の制度を活用して、いすゞからの寄付金10億円を基金として運用し、そこで得られた運用益などをもとに同センターを運営します。  東京大学といすゞは共に物流・交通分野における社会課題の解決を目指し、学術の発展と人材の育成を通じて、より豊かで夢のある社会の創造・実現に取り組んでいきます。
  

 

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安田講堂前で記念撮影に納まる(左から)藤森専務執行役員、片山会長CEO、藤井総長、加藤研究科長、高橋教授
 

 


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