共有
国際共同研究グループは、原子レベルで薄膜を積み重ねることができるパルスレーザー堆積法技術を用いて、ペロブスカイト構造を持つイリジウム酸化物(SrIrO3)の薄膜とチタン酸化物(SrTiO3)の薄膜を交互に積み重ねた超格子構造を作製しました。チタン酸化物薄膜に挟まれたイリジウム酸化物薄膜の枚数を制御することにより、これまでの物質合成では達成できなかった、0.4 ナノメートル(nm、1nm は10 億分の1メートル)という原子2 個程度の極微細なスケールで結晶構造を制御することに成功しました(図1)。これによって、イリジウム酸化物の電子相を制御することが可能になりました。
図1:作製した超格子と走査透過電子顕微鏡像
上:本研究で作製した超格子の模式図。m はイリジウム酸化物の枚数を表す。
下:m=1 の走査透過電子顕微鏡像。明るい層(イリジウム)と暗い層(チタン)が交互に積層していることが分かる。
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