プレスリリース

台湾国家宇宙センターとの連携による6U超小型衛星開発への参画:航空宇宙工学専攻 中須賀真一 教授ら

 

国立大学法人東京大学 大学院工学系研究科(研究科長:染谷隆夫)航空宇宙工学専攻中須賀真一教授の研究室は、台湾国家宇宙センターが実施する6U超小型衛星短期実証事業「6U Fast Validation Cubesat」において、株式会社スペースエッジラボと共に6U衛星の開発・製造・打上・初期運用に関する提案を行い、採択された。研究室と株式会社スペースエッジラボは東京大学国際オープンイノベーション機構の支援を受け共同研究契約を結び、かねてより超小型衛星技術の開発と利用を進めてきた。打上・軌道投入については、Space BD株式会社が担当し、2022年に国際宇宙ステーションからの放出を行う予定である。
本6U衛星は、NSPOが開発する光学観測装置を搭載し、東京大学の高精度の姿勢制御技術との連携により、中分解能地球観測を実現するものである。本技術によって中分解能地球観測をキューブサット超小型衛星によって実現することが可能となり、これまでにない低コスト化を実現することにより、より効率的かつ高頻度な災害監視、環境モニタリング等幅広い分野での利用の拡大やビジネスが期待される。
本事業は、本学航空宇宙工学専攻中須賀真一教授の研究室によってこれまで研究がおこなわれてきた超小型衛星(100㎏以下の衛星の総称)の要素技術、姿勢制御技術、システム技術、信頼性管理技術、運用技術などを適用しNSPOが開発する光学観測機器を搭載することで、中分解能の地球観測衛星の開発・製造・運用を大幅に低コスト化することが可能となる。

プレスリリース本文:PDFファイル