東大工学部 進学選択ガイダンス - エネルギー

目次

エネルギー

社会基盤学科

社会基盤学科では、地球温暖化やエネルギーに関する様々な問題を解決するために、自然エネルギー利用、廃棄物の資源化、省エネ等を対象とする教育・研究を 実施し、環境・エネルギー政策の立案、自然エネルギー高度利用のための技術開発、途上国への省エネ技術の移転と普及促進を担う人材の育成を行っています。
現代社会を支える資源・エネルギーを理解するための基礎理論、化石燃料から脱却するためのイノベーション、カーボンフリー経済に移行するための社会制度に関わる多様な講義を提供すると共に、洋上風力発電システムの開発、廃棄物の資源化技術の導入戦略、途上国におけるESCOビジネスに向けた政策提言等の卒業研究を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。

 

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都市工学科

都市工学科では,エネルギーを利用して行われる様々な人間活動に伴って排出される環境負荷を,ライフサイクルアセスメント(LCA)などの手法を用いて定量化すると同時に,太陽光発電や風力発電,廃棄物利用による発電やバイオ燃料の製造といった新エネルギー技術・施策による環境負荷の低減効果を評価する研究を行っています。また,それら新エネルギーの導入がもたらす,経済,社会,人の意識・行動への影響を包括的に見る視点も,都市工学科に特有のものといえます。
都市工学科で提供される授業や演習を通じて,エネルギー関連技術の基礎から温室効果ガスに代表される環境負荷の定量化手法の習得に加え,エネルギー利用に伴う経済や社会への影響を評価する視点を養うことができます。

 

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機械工学科

機械工学科では、力学(四力学)を基礎知識として、持続可能な社会の実現に向けて化石燃料、自然エネルギーなどの最適なマッチングを考え、新しいエネルギーシステムの提案を行うことができる人材の育成を目指しています。従来の機械工学からイメージされる、エンジン、ガスタービン、ヒートポンプといったエネルギー変換機器に係わる熱・流れ現象や燃焼、それらを制御する機構や制御システムの研究とともに、太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの有効利用を目指した様々な技術、高効率エネルギー変換機器としての燃料電池と、そのための最先端計測技術,原子、電子も対象とし時空間スケールの異なる現象を再現するシミュレーション技術の研究を進めています。また、エネルギー分野でも、知識を統合して設計・試作する「ものづくり」を体験できる演習を用意し、基礎知識に裏打ちされた創造力を育んでいます。

 

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機械情報工学科

近年、エネルギーの効率的な利用が求められていますが、そのために必要な計測、認識、制御は機械情報学の得意とするところです。機械情報学のめざす知能機械は、様々な情報を総合して知的情報処理をするだけでなく、その結果をもとに現実世界への働きかけをすることを特徴としています。一例としてHEMS(Home Energy Management System)を考えると、室内の状態や人の生活を微小なセンサなどで正確に計測すること、多点で計測した膨大なデータから状況を正しく認識すること、環境をよくするためにアクチュエータで物理的に働きかけることの各要素に加えて、それらを一体にしてシステムをつくりだすことが必要です。 本学科ではメカトロニクス、ロボティクスなどの講義に加えて、ロボット制御、ロボットシステムの演習を通して上記の項目を体系的に理解できるように工夫されています。

 

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航空宇宙工学科

航空宇宙分野で用いられるガスタービンはじめとする各種エネルギー変換装置の高効率化や燃料多様化は、将来のエネルギーの安定供給に不可欠であるとともに、低炭素化にも非常にインパクトの大きい技術です。
本学科では、これらシステムの最適統合化、要素機器の極限的な高効率化と安全性の確保に資する基礎的な知識を習得することを目的とした講義ならびに設計演習を行っています。

 

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電子情報工学科

環境配慮型の社会を実現するためには,情報通信技術を切り離して考えることはできません.オフィス,店舗,生産・流通・輸送などにおいて,情報通信技術を用いて環境情報の計測や予測を行い,エネルギー利用効率の改善,物の生産・消費の効率化,人・モノの移動の削減につなげることで,CO2排出量を削減することができます.電子情報工学科では,東大グリーンICTプロジェクトのみならず,社会全域において情報通信技術を活用してCO2排出を削減する取り組みを進めています.電気電子工学科との強力な連携を武器に,環境配慮型社会の構築に向けて技術開発から 制度設計まで幅広い領域をデザインできる人材を育てています。

 

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電気電子工学科

クリーンで安全かつ経済的なエネルギーの供給は、サステナブルな社会を構築するための必須条件です。さまざまなエネルギーキャリアの中で、電気エネルギーは熱・光・化学など他のエネルギー形態からの転換が容易で、また、逆に他エネ ルギー形態への転換が容易かつ制御性が高いことから、最も優れたものであるといえます。電気電子工学科では電気エネルギーの発生・転換(核融合、太陽光発電、風力発電etc.)から流通(電力システム、機器大容量化、雷etc.)、消費(電気自動車、鉄道、有害物質の無害化etc.)に至るまでを学べます。また、エネルギーに関する要素技術のみならず、システム全体と社会との関わりを考慮して、エネルギー政策や制度の設計を行うべく、幅広い教育・研究を進めています。

 

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計数工学科

科学技術の基幹たる「普遍的な原理・方法論」を目指して! これが計数工学科の目指すところです。この「普遍的な原理・方法論」の研究は、個別の分野の研究と不可分の関係にあり、計数工学科では、「普遍的な原理・方法論」の研究とともに、様々な分野の研究が行われています。
「エネルギー」分野に関するものとしては、例えば、スマートエネルギーネットワークシステムの構築を目指して、システムの数理モデル化、それに基づくシステム解析、需要・供給予測手法、分散型制御方式などの研究、センサネットワークの研究などが行われています。学科のカリキュラムでは、講義で「普遍的な原理・方法論」の基礎を身につけ、卒業研究を通して、原理・方法論を発展させたり、実際的問題の解決に取り組みます。

 

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マテリアル工学科

21世紀の最重要課題である環境とエネルギーを念頭に置き、工学の基礎となる基盤マテリアルについて学ぶのがマテリアルB(環境・基盤マテリアル)コースです。対象とするマテリアルは、絶え間ない技術革新の続く鉄鋼材料をはじめ、金属、セラミックス、半導体、有機材料など多岐にわたり、自動車や航空機、大型構造物から燃料電池や高強度材料まで、幅広い分野で必要とされています。
マテリアル工学は、物質文明の基礎となるマテリアル全般を研究対象とした、すべての工学の基礎となる分野です。私たちは、学際的な広い視点から人間社会全般の幸福に寄与できる人材の育成を目指しています。マテリアル工学科の他の2コースと連携して、幅広い見識を養うための教育を実践し、最先端の研究を進めています。

 

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化学システム工学科

化学システム工学科では分子から地球に至る各スケールでの化学現象の解析・制御と、それら構成要素のシステム化・設計に重点を置く、化学システム工学の方法論を身につけることができます。
本学科においては、化学を基盤として、エネルギーの製造、変換、貯蔵という総合的観点から、持続可能社会実現のための現実解を追求しています。具体的には、太陽電池、光触媒、燃料電池、蓄電池などのエネルギー変換・貯蔵デバイスを対象として、原子・分子スケールにおける化学・物理現象解明、基礎科学に立脚した材料設計及び要素技術開発、そしてそれらが有機的に連結した合理的なシステムの創生及びデバイス化、ならびに、要素技術を組み合わせた社会システムのモデル化を行っています。カリキュラムではその基礎知識を学び、卒業研究で実際の課題に取り組めます。

 

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システム創成学科

エネルギー問題を解決するためには、メタンハイドレート、石油・石炭・天然ガス、バイオマス、海洋エネルギー、原子力、核融合などの様々なエネルギー源を総合的に有効活用する事が重要です。したがって、人間の生活、経済活動に必要なエネルギー源の確保から始まり、環境と調和させた活用方法などの多岐に亘る問題を解決する必要があり、先進的な技術開発のみならず、環境・エネルギー経済や資源・エネルギー政策もふまえて、環境・エネルギー領域における独自の戦略を計画することが重要課題です。
システム創成学科では、先進的な科学技術の手法を駆使して技術課題を解決し、さらには豊かな社会システムを創造するために分野横断・文理融合のリーダーシップを発揮できる人材を育成します。

 

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