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バイオエンジニアリング専攻 佐藤 健裕さん(M1)が「高分子学会優秀ポスター賞」を受賞されました

 

2022年527日、バイオエンジニアリング専攻 佐藤 健裕さん(M1)が「高分子学会優秀ポスター賞」を受賞されました。

 

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高分子学会優秀ポスター賞

71回高分子学会年次大会 (オンライン開催)ポスターセッションにおいて、優れた発表に贈られる賞です。

 

受賞された研究・活動について

「生体内埋め込み型酵素燃料電池に用いる双性イオン高分子ナノゲルの合成と評価」

酵素バイオ燃料電池は、生体内に存在するグルコースを燃料として発電できるため、生体内埋め込み型デバイスとしての利用が期待されています。生体内埋め込みを想定した際には、電池出力の低さ、寿命の短さが課題となります。これらは、電極上の酵素の脱離や失活、生体内に存在するタンパク質が電極に非特異的に吸着することによる酵素活性の低下が原因として考えられます。本研究では、バイオ燃料電池の酵素担体としてのナノゲル材料に注目し、可逆的付加開裂連鎖移動 (RAFT)重合によって分子量が小さく、分子量分布が狭い双性イオン性ポリマーを合成しました。これに電子伝達物質のアミノフェロセンと酵素を化学結合させ、ナノサイズの高分子ゲルを作製しました。この高分子ナノゲルは、酵素バイオ燃料電池用の電極として機能することを確かめました。

 

今後の抱負・感想

このたびの受賞は大変光栄に思います。本研究の共著者である高井まどか教授、増田造助教、黄依センさんに心から感謝いたします。また、研究室のメンバー、特に黄さんには、研究を進める上での助言など、大変お世話になりました。今後も成果を出せるよう、研究テーマと真摯に向き合っていきたいと考えております。