プレスリリース

2018.02.21

超小型衛星「TRICOM-1R(たすき)」打ち上げ・民生カメラによる画像取得実験・即時観測の機能実証実験・S&F実験に成功:航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授ら

国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(研究科長:大久保達也)航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授の研究室は、JAXA宇宙科学研究所が経済産業省から受託した「民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証」の中で開発した3.2kgの超小型衛星「TRICOM-1R」(※1)を、同じく宇宙研が観測用ロケットを改造して開発した小型ロケットSS-520-5を使って内之浦宇宙間観測所から2018年2月3日14:03(日本時間)に打ち上げ、最初の日本上空通過時(日本時間同日15:56頃)に信号の受信に成功しました。現在は、初期運用を順調に進め、即時観測の機能実証実験、S&Fの通信実験、民生カメラによる画像取得実験にも成功しました。
打ち上げ後に、「TRICOM-1R」は「たすき」という名前がつけられました。これは、地上の電波を受信して中継するという衛星のメイン・ミッションと民生品技術の実証成果を次につなげたいという「たすきリレー」のイメージを想定してのものです。このメインミッションおよび民生品技術の実証成果により、地上携帯網の無い地域等の災害やその他の地上情報を取得して対策等の連携に利用することができ、また民生品を活用することにより、人工衛星の大幅なコスト削減による衛星の利用拡大や宇宙ビジネスへの活用が期待されます。
(※1)昨年1月15日に衛星「TRICOM-1」を打ち上げたが、ロケットの不具合で軌道まで到達しなかった。その基本的な設計を維持して再開発し、今回のTRICOM-1Rでは、「打ち上げ後に写真を撮影して最初の地上局通過の際にそのデータを下ろす」という即時観測の実験を追加した。

 プレスリリース本文:/shared/press/data/setnws_201802211351495770963444_207260.pdf