2025年3月13日、化学システム工学科 山下 裕貴さん（B4）が化学工学会 第90回年会 学生奨励賞を受賞されました。
化学工学会 第90回年会 学生奨励賞
ポスター発表において、学生による発表のうち、研究面および発表者について産学官の審査員が総合的に評価したうえで、その得点等を考慮し、発表総数の5%以内の学生に授与される賞です。
受賞された研究・活動について
再生医療製品の供給源となる間葉系幹細胞（MSC）の製造プロセスでは、製造した細胞を凍結保存する「セルバンクシステム」が用いられています。しかし、製造に繋がる細胞を凍結保存する「ワーキングセルバンク（WCB）」の設計に関する明確な基準はなく、経験的に設計されてきました。これまでに、WCBに関連する各単位操作のモデル化が行われてきましたが、現状では、WCBの中核をなす継代培養・凍結プロセス全体を考慮して設計することは困難でした。そこで、本研究では、MSCの継代培養・凍結統合プロセスモデルを新規に構築し、それを用いた統合プロセス設計を行いました。本研究の成果により、合理的なWCBの設計が可能になりました。
今後の抱負・感想
杉山 弘和先生をはじめとする研究室メンバーや共同研究者様のご指導・ご支援により、本研究は進めることができました。心より感謝申し上げます。この度の受賞を励みに、修士課程では、より一層研究活動に精進してまいります。
化学工学会 第90回年会 学生賞受賞者一覧：http://www3.scej.org/meeting/90a/pages/jp_prize-90a.html