システム創成学科

環境、エネルギー、食料、人口など21世紀の人類が直面する大問題を解決する人材を養成するために、既存の学問領域を越えた幅広い「知」の再構築と統合化を目指しています

環境問題、エネルギー問題、食料問題、人口問題などは21世紀の人類が直面する最も大きな問題の一つであり、人類の存亡そのものにも係わる重要な問題です。このような21世紀型の新しい問題は、もはやテクノロジーだけで解決することは不可能で、立場・利害関係の異なる非常に多くの人々の経済的、政治的思惑が複雑にからみあった複雑なシステムの最適解を求めることが必要です。
システム創成学科はこのような認識から、理学・工学の知識に加え、それ以外の社会科学などの知識を構成的に集約して、社会の要請に応える解決策や答を創造する問題解決能力を養成することを、教育上の最大目標としています。

教員紹介

分野・コース

システム創成学科は下記3コースから構成されています。

 

Aコース(E&E)環境・エネルギーシステム環境・エネルギー問題の解決法をテクノロジーや社会科学の観点から総合的に評価し提案できる人材を育成します。
Bコース(SDM)システムデザイン&マネジメントシステム、人、社会を対象として捉え、デザインとマネジメントを一体として考え、 環境変化に合わせて成長する「しなやかさ」と外乱の影響を緩和する「しぶとさ」を併せ持つシステムを実現する人材を育成します。
Cコース(PSI)知能社会システムモノ作りの基本技術からマネジメントまでの幅広い教育により、新しい製品・サービス・産業や、新しい社会システムを創成することのできる人材を育成します。

教育

新しい「知」の創造を重視して、「汎工学」、「プラクティス」、「プロジェクト」および「領域工学」の4つの特徴を持った新しいタイプの学習体系を構築しました。

 

「汎工学」では、技術と社会、生命、環境・エネルギーなど新しい工学として必要な基礎的な考え方を学習します。
「プラクティス」では、プラクティス(演習や応用的な課題、マルチメディアの利用)により、基礎的な学問の考え方や手法を学習します。
「プロジェクト」では、チームに分かれて与えられた課題に取り組む「プロジェクト」を通じて、課題探求能力を育成すると共に、プレゼンテーションやコミュニケーション能力を身につけます。
「領域工学」では、領域工学、卒業研究によって専門知識を深めると共に、技術を総合する能力、研究する能力を養います。

進路

システム創成学科では、約70%の学生が大学院に進学して、専門知識を身に付けます。進学先としては、システム創成学科を支える工学系の専攻群、新領域創成科学研究科、情報学環など大変に幅広い選択肢があります。
学生の就職先としては、製造、エネルギー、官公庁、金融、コンサルティングなど、こちらも多岐に渡っています。