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東大・MIT国際講義:マテリアル工学入門が開催されました

 
全学体験ゼミナール「東大・MIT国際講義:マテリアル工学入門」では、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で講義を実施している。この講義は、駒場総合科目として2009年に開講し、2010年以来MIT学生の本学訪問・受入(5月下旬)および本学学生のMIT訪問(9月中旬)を設け、両大学間の学生交流を深めている。
 
5月のMIT学生の訪問・受入では「UT-MIT International Joint Symposium」と題し、両大学の学生によるシンポジウムを毎回開催している。ここでは、いくつかの技術テーマを設定し、各テーマに関する今後の技術の方向性について、学生グループ(1グループは3 – 5人程度)によるプレゼンテーションを実施している。プレゼンテーションは、学生が独自に調査・検討した結果に基づいたものである。両大学でテーマを共通化していることもあり、学生間の活発な議論が行われている。6回目のシンポジウム開催となる今年度は、2015年5月23日(土) 9:30 – 16:00に工学部2号館211号室にて開催した。MITからは学部生19名、TAの大学院生1名、マテリアル理工学科・Kimerling教授が参加した。東大側からは、教養学部学生12名、教職員3名、TAの大学院生6名が参加した。マテリアル工学科・和田一実教授による開催挨拶の後、東大側から4件、MIT側から7件の計11件の学生グループによるプレゼンテーションが行われた。各プレゼンテーションの持ち時間は25分であり、発表後に質疑応答時間を設けた。例年以上に活発な議論が行われ大変有意義なシンポジウムとなった。最後にKimerling教授によるシンポジウムの総括があった。
 
9月の東大生のMIT訪問では、新学期の始まる9月に渡米・訪問し、学科から了解を得た上で本学学生は講義へ参加している。6回目となる今回は、学生9名, TAの大学院生1名および教職員2名で訪問を実施した。日程は2015年9月19日(土) – 9月25日(金)、うち9月21日(月) – 9月23日(水)の3日間に5講義を受講するとともに、MITおよび至近のHarvard大の施設を見学した。また、5月のシンポジウムで来日した学生との再会を喜び、交流を深めた。いずれの学生も今回の訪問が有意義であったとの感想であった。この米国での経験が刺激となり、彼らがより一層学業および研究活動に励むこと、また将来の活躍を期待する。
 
2015年10月
東京大学工学部マテリアル工学科
教授 和田 一実
  

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