精密工学専攻 藤井浩光さんが、2015年3月18日の精密工学会春季贈賞式において精密工学会誌 80巻9号掲載の学術論文に関して精密工学会研究奨励賞を受賞されました。
<受賞された研究について>
本研究は、社会インフラの保守・点検作業の自動化に関するものです。近年、深刻化が進む社会インフラの老朽化に対して、検査対象物を打診した際の音の違いから異常を検出する打音検査が注目を集めています。受賞した論文では、ハンマ音の違いからオンラインで異常箇所を検出するための基礎的なアルゴリズムを提案しています。提案した手法を用いて実際のオフィス建築物の壁を打診することで、石膏ボードの壁に生じたひび割れだけではなく壁の背後にある空間や金属体などの構造の検出も実現しました。
この研究は今後、社会的に需要の高いコンクリートトンネルなどの社会インフラ点検の自動化にも展開していく予定です。
<今後の抱負・感想>
今回の受賞を大変嬉しく、光栄に思います。研究のご指導をいただきました山下淳准教授、淺間一教授、および日頃から議論を交わしていただきました研究室の方々にお礼申し上げます。今後とも真摯に研究に励んでいきたいと思います。