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化学生命工学専攻 金 娟秀 さんが International Symposium on Smart Biomaterials, 3rd Hoffman Family SymposiumにてOutstanding Student Award for Poster Presentationを受賞されました

 

化学生命工学専攻 金 娟秀 さんが、International Symposium on Smart Biomaterials, 3rd Hoffman Family SymposiumにてOutstanding Student Award for Poster Presentationを受賞されました。

 

写真: (左)Prof. Allan S. Hoffman

 

<受賞された研究について>

N-イソプロピルアクリルアミドのポリマー(poly-NIPAM)よりなるヒドロゲルは、基礎・科学の両面において最も注目されるソフトマテリアルであります。このヒドロゲルの体積変化には、ゲル内外での水分子の移動が不可欠であり、高分子網目構造の劣化も不可避なため、本物の筋肉のように「速く大きな変形を繰り返す」ことは、原理的に不可能であります。 本研究では 、イオン性ナノシートを磁場配向する偶然の発見を端緒とし、poly-NIPAMヒドロゲルを「水分子の出入りにより体積変化する材料」としてではなく「内在する静電的反発力をオンオフする媒体」として利用することにより、速く、大きく、異方的で、方向性を持ったヒドロゲルの変形を実現しました。さらに興味深い応用として、ゲル中の任意の向きにナノシートを一軸配向できることを利用し、決まった方向に「歩行」するアクチュエータを作ることも出来ました。

 

 

<今後の抱負・感想>

今回、このような賞を頂く事ができ、大変光栄に思います。ご指導賜りました相田卓三教授、石田チームリーダー、ならびに研究室のみなさまに深くお礼申し上げます。この賞を励みに、今後とも、研究活動に真摯に向き合い、精進していきたいと思います。