2021年9月30日、バイオエンジニアリング専攻 黄依センさん(D3)が「Student award」を受賞されました。
Student award Interfinish 2020, 20th Interfinish World Congress
表面科学や表面技術に関する優秀な発表者に対しての賞です。
受賞者には、50,000円と賞状が授与されました。
受賞された研究・活動について
【Electrodeposited gold/SUS electrodes modified with enzyme immobilized redox zwitterionic hydrogel for bioanodes of glucose enzymatic biofuel cells】
バイオ燃料電池は、体内のグルコースを発電の燃料に利用できるため、外部からの充電や燃料補給なしに体内埋込型医療機器・電子デバイスを動かし続けることが可能になると期待されています。我々の研究グループは、埋め込み型の応用に向けて、生体適合性を持つ双性イオン高分子を利用して、エネルギー変換部位を持つ多機能型高分子ゲル材料を創製しました。また、より高い出力を有するバイオ燃料電池を得るために、小型化された電極はより大きな比表面積を有することが望ましいです。本研究では、導電性と生体適合性に優れた電気金めっき針型SUS電極を作製しました。さらに、電極に酵素固定化ゲルを修飾して、出力密度及び安定性を含む電池性能を最適化しました。
今後の抱負・感想
この度、東京大学博士課程の学生として学生賞を受賞することになり、大変光栄です。本研究の遂行において日頃より多大なるご指導とご協力を賜りまして、指導教員の高井まどか教授や研究室の皆様には、この場を借りて厚く感謝申し上げます。今後は、生体内埋め込み型エレクトロニクスデバイスのエネルギー源としてヒトに用いる研究に展開し、世界の医療における大きな課題である健康寿命の延伸に貢献したいです。