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精密工学専攻 Ruoxi Wang(M2)さんがNeuro Rehabilitation国際会議(ICNR2020)の最優秀論文賞を受賞されました

 

2020年10月30日、精密工学専攻 Ruoxi Wang(M2)さんがNeuro Rehabilitation国際会議(ICNR2020)の最優秀論文賞を受賞されました。

 
<受賞した賞の名称と簡単な説明>
Neuro Rehabilitation国際会議(ICNR2020)の最優秀論文賞を受賞しました。
この賞は最優秀な論文1件に授与される賞です。

<受賞された研究・活動について>
世界人口の高齢化が急速に進むにつれ、脳卒中疾患の有病率は急激に増加している。脳卒中後の患者は、運動機能の低下により椅子からの立ち上がり動作時の筋活動特性に変質が認められる。そして、筋活動の振幅は脳卒中リハビリテーションの効果を反映する重要な特徴であるが、被験者間・被験者内での比較を可能にする有効な正規化法が存在しないため、これまで明らかにされていない。本研究では、麻痺肢に着目し、関節トルクに基づいた新規解析方法を用いて、脳卒中患者の筋活動振幅に現れる筋活動の変化を検討した。方法としては、逆動力学法と順動力学法の解析を取り入れた筋骨格系モデルを用いて、筋活動振幅を比較した。今回提案した方法は、120日間のリハビリテーション訓練後において、最大張力の発生が有意に改善した麻痺肢の筋を同定することに成功した。よって本研究では、脳卒中患者に対する、効果的なリハビリテーション戦略を開発するための新たな視点を提供した。

<今後の抱負・感想>
このような賞をいただき、本当に光栄に思います。これまで支えてくれた上司や同僚に心から感謝しています。これからもモチベーションを保ちながら頑張っていきたいと思います。