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原子力国際専攻 サルマン アルラカンさん(M2)が米国機械学会2018年圧力容器配管会議学生論文コンペティションにおいて優勝されました

 

平成30年8月1日、原子力国際専攻(M2)サルマン アルラカンさんが米国機械学会2018年圧力容器配管会議(2018 ASME Pressure Vessels & Piping Conference)学生論文コンペティションにおいて優勝されました。

 

学生論文発表表彰式(中央がサルマンさん)

 

<受賞した賞の名称と簡単な説明>
米国機械学会圧力容器配管会議(ASME PVP)学生論文コンペティション
米国機械学会が主催し、欧州やアジアの機械学会等が協賛する、圧力容器及び配管技術に関する世界最大級の国際会議(査読論文数600以上,参加国40以上)であり、ASME規格をはじめ、世界の圧力容器等の設計基準策定に関し最も影響力を持っています。論文査読によって最終選考に残った修士・学士部門13件の研究発表が行われ、内容、発表、質疑の観点から審査員ならびに会場参加者の投票により審査され、その結果、本論文が最優秀発表に選ばれ表彰されました。日本の大学の優勝は6年ぶりです。

 

<受賞された研究・活動について>
発表論文:Salman Alrakan, Hiroshi Kuribayashi and Naoto KASAHARA, STRESS EVALUATION METHOD BY FREQUENCY RESPONSE FUNCTION FOR ELBOW PIPES UNDER THERMAL STRATIFICATION, ASME, PVP2018-84211

国内外の原子力プラントで起こった配管エルボ部のき裂発生の原因を究明し対策を立てるために、熱成層界面変動による熱応力発生のメカニズムを明らかにし、その評価法の提案を行いました。


<感想と将来計画>
笠原直人教授に指導、励まし、サポート、知識をいただいたことに感謝します。また、アブドラアジズ科学技術都市(KACST)、特にKACSTのTurki Alsaud教授の支援に感謝したいと思います。将来、東京大学の博士課程に進みたいと考えています。理由は、熱応力問題に非常に関心があり、笠原研究室はこの分野と原子炉の設計において先駆的な研究を行っているからです。