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Fellow授与式(鄭 光廷 教授)

 

2018年5月23日(水)香港科学技術大学工学部長、電子・情報・計算工学科学科長のKwang-Ting Cheng(Tim)(鄭 光廷)教授のFellow授与式が行われました。

東京大学工学系研究科フェローとは、外国の機関を主たる拠点として活躍している方で、工学分野における学術上または教育上の功績が大であり、本研究科との交流を通して本研究科の教育または研究に大きな功労があり、引き続き交流による支援を期待できる方に贈る称号です。

Cheng教授は大規模集積回路(VLSI)のテスト技術や設計検証などの研究分野における世界的な権威であり、電子光学システムの設計自動化やモバイル・コンピュータ・ビジョン、学習ベースのマルチメディア・コンピューティングなど、幅広い研究分野における研究業績を有しています。Cheng教授はこれまでに400件以上の技術論文を発表しており、5冊の本を共著し、12件の米国特許を保有しています。さまざまなIEEEおよびACMの会議と論文誌において10件以上のベストペーパー賞を受賞しています。

Cheng教授は、2008年にVDEC(大規模集積システム設計教育研究センター)D2T寄付部門客員教授として6ヶ月滞在し、VDEC D2T寄付部門における研究活動を通し、工学系研究科電気系専攻の大学院学生の教育・研究指導に従事するほか、「VLSIテスト」に関する大学院集中講座を実施しました。以降VDEC D2Tシンポジウムにおける講演の機会ごとに研究活動に従事し、VDECのみならず、工学系研究科電気系工学専攻の大学院生に対する教育研究活動に顕著な貢献が認められました。3件の共著論文のほか、これまで12回実施したVDEC主催の国際シンポジウムであるD2Tシンポジウムにおいて、過去7回招待講演を行っています。

 

大久保研究科長とTim Cheng教授