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原子力国際専攻 鵜殿寛岳さん(D1)が MMPE2017においてOutstanding Poster Presentation Awardを受賞されました

 

2017年5月10日、原子力国際専攻(D1)鵜殿寛岳さんがThe 3rd International Symposium on Multiscale Multiphase Process Engineering (MMPE2017)においてOutstanding Poster Presentation Awardを受賞されました。MMPEは、マルチスケール・マルチフェーズの複雑な現象を扱う化学工学に関する成果発表の場として3年に1回開催され、優秀な発表を行った学生を対象にポスター賞の表彰を行っています。

 

 

<受賞された研究・活動について>
講演タイトル:A Study on Particle Focusing in a Confined Flow

講演概要:数十マイクロメートルほどの細さのマイクロ流路に懸濁液を流すと、分散する粒子は径方向に移動し流路断面中の特定の領域に集約することができます。このユニークな現象とその応用に関わる分野は、“Inertial microfluidics”と呼ばれています。本研究ではこれまでに、離散要素法と埋込境界法をカップリングさせた数値計算手法を開発することで、多数粒子を含む流体がマイクロ流路内を流れる際に現われる粒子の集約ダイナミクスをシミュレーションするのに世界ではじめて成功していました。今回は、シミュレーション研究で一般的に使われる周期境界条件が与える粒子の挙動について、流路長が粒子挙動に影響を与えないとするこれまでの評価が、本手法にはあてはまらないことを初めて示すことができました。これにより、マイクロ流路内の粒子挙動をシミュレーションさせる流路体系に関する重要な指針が得られました。

 

<今後の抱負・感想>
このたびはMMPE2017でOutstanding Poster Presentation Awardをいただくことができ、大変光栄に存じます。ご指導を賜りました酒井幹夫准教授、ならびに秘書の方々および研究室で日頃机を並べているメンバーの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。この賞の名に恥じぬよう今後も一層精進してまいります。