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作道直幸 特任講師が「科学技術への顕著な貢献2021(ナイスステップな研究者)」に選ばれました

 

2021年12月14日、バイオエンジニアリング専攻 作道直幸 特任講師が「科学技術への顕著な貢献2021(ナイスステップな研究者)」に選ばれました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が発表する
「科学技術への顕著な貢献2021(ナイスステップな研究者)」に選ばれました。
【説明】
科学技術イノベーションの様々な分野において活躍する、日本に元気を与える方々を選定するもので、2005年より始まりました。過去には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授、天野浩教授も選定されています。今年は、NISTEPの調査研究活動や約2,000名の専門家ネットワークへの調査で得た情報等により、最近の活躍が注目される約390名の候補者を特定し、最終的に10名が選定されました。今後、文部科学大臣等との懇談、一般講演会、研究内容の紹介パネルの作成と展示が予定されています。

<受賞された研究・活動について>
【受賞テーマ】
ソフトマターの新たな法則の発見ーゴムやゲルの物理が導く新たな世界ー
【説明】
60年以上の謎であったタイヤなど工業的に広く使用されるゴムの高速破壊を引き起こす「速度ジャンプ」の発生メカニズムをシンプルな数学モデルを用いて解明しました。また、ゼリー・豆腐などの食品や、ソフトコンタクトレンズ・止血剤などの医療材料に活用されるゲルについて、保水力の新たな物理法則を見出したことに加え、その柔らかさについて100年近く信じられてきた定説をくつがえす「負のエネルギー弾性」を発見しました。

<今後の抱負・感想>
最近の研究成果を評価していただき、大変嬉しく思います。研究成果は、私一人の力で得たものではなく、現職と前職の上司、同僚、学生や学生時代の恩師など、これまでにお力添え頂いた様々な方々のお陰です。これからも、量子物理学、素粒子物理学などの研究経験で培った物理学の考え方を材料科学に応用することによって、ゴムやゲルの新たな物理法則を明らかにし、医療用や工業用などの新規材料開発につながる成果を出していきたいと思います。

<URL>
科学技術・学術政策研究所(NISTEP):https://www.nistep.go.jp/archives/49706
文部科学省:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1422310_00015.htm