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原子力国際専攻 Li Shuoさん (D2)が「化学工学会第86年会」において学生賞を受賞されました

 

2021年3月22日、原子力国際専攻 Li Shuoさん(D2)が「化学工学会第86年会」において学生賞(ポスター賞)を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
学生賞(ポスター賞)
化学工学会第86年会において、優れたポスターに対して贈られる賞です。

<受賞された研究・活動について>
ポスターのタイトル
Data-driven analysis for powder mixing using the Lanczos-based proper orthogonal decomposition

【講演概要】
著者らは、回転パドルミキサーにおける混合メカニズムをデータに基づいて解析するために、ランチョスベース固有直行分解(LPOD)という高度な技術を開発しました。LPODを用いると、混合プロセスにおける粉体の流れの主要な特徴を明らかにすることが出来ます。
本研究では、まず、最初のいくつかのPODモードで、特定の粒子の位置履歴と全体の混合指数を再現できることを検証しました。次に、回転パドルミキサーにおける一連のDEM-CFDシミュレーションを行い、定量的な方法で混合メカニズムを明らかにしました。その結果、回転するパドルミキサーでは、短期的には対流が、長期的には拡散が混合を支配することがわかりました。最後に、PODモードと混合メカニズムの関係が確立されました。対流混合ではPODモードのまとまった空間分布が現れ、拡散混合ではPODモードのランダムな空間分布が起こることが判明したので、この関係を利用することにより、LPOD法は、支配的な混合メカニズムを特定し、対流性混合と拡散性混合の時間効果による混合メカニズムの遷移を説明する有効な手段として確立されました。

<今後の抱負・感想>
この度、このような賞をいただき大変光栄に思います。私の研究室のすべてのメンバー、特にGuangtao Duan特任助教と指導教官の酒井幹夫先生に心から感謝します。今後も、数値シミュレーションや先端技術の研究に全力で取り組んでいきたいと思います。