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川崎智也講師が日本物流学会において日本物流学会賞(論文等の部)を受賞されました

 

システム創成学専攻の川崎智也講師が日本物流学会において日本物流学会賞(論文等の部)を受賞されました。


<受賞した賞の名称と簡単な説明>
日本物流学会は商学、経済学、工学の研究者および物流に関連する実務者など、2020年9月現在464名の学会員で構成されており、同賞は当該年度において物流に関する学問体系の確立に顕著な研究業績を挙げた会員に対して贈られる賞です。今回は日本物流学会誌に掲載された論文「地方コンテナ港のインセンティブ助成の実証分析」が、表記の賞を受賞しました。

<受賞された研究・活動について>
受賞論文は、近年の日本のコンテナ港湾に関する種々のデータを利用し、地方コンテナ港湾が荷主や船社に支出した助成の効果を実証的に分析したものです。論文では、インセンティブ助成の金額の多寡が港のコンテナ輸出入量やフィーダー航路に影響するとは言えないことなどが示されており、今後の港湾政策に対する示唆に言及しています。

<今後の抱負・感想>
今回の受賞論文では、地方港湾による助成金の効果の検証を実証的に行っていますが、港湾貨物量だけでなく、フィーダー航路の増便にどの程度寄与しているかを詳細に分析したことが評価されたポイントと考えています。また、今後の地方港のあり方を考える上で、輸出量の多寡だけでなく、付加価値貿易からの視点で輸出産業の育成を図っていくことが重要であると考えており、川崎研究室ではこの視点も考慮した社会的に望ましい物流システムのあり方を模索していきたいと考えています。