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総合研究機構 柴田直哉教授が第15回日本学術振興会賞を受賞されました

 

2018年12月27日、総合研究機構 柴田直哉教授が、第15回日本学術振興会賞(JSPS賞)を受賞されました。

平成31年2月7日(木)に日本学士院において授賞式が行われる予定です。

日本学術振興会賞は、日本の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させるため、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を早い段階から顕彰し、その研究意欲を高め、研究の発展を支援していくことを目的に創設されました。(https://www.jsps.go.jp/jsps-prize/gaiyo.htmlから改変引用)

 

 

<受賞された研究・活動について>
原子レベルの分解能を有する走査型透過電子顕微鏡(STEM)は今や材料・デバイス開発において無くてはならない解析技術です。本研究では、STEMを極限まで高度化することにより原子レベルの電場の可視化に世界で初めて成功しました。これにより、原子内部の局所電場の直接観察が可能になりました。この成果は、STEMを原子を観察する手法から原子内部や原子間の構造までをも観察できる手法へと大きく飛躍させる成果です。また、本手法は材料内部の局所磁場の観察にも有効であり、様々な材料・デバイス開発の分野に大きな波及効果を有しています。

 

<今後の抱負・感想>
本研究の遂行にあたり多大なる御支援と御協力を賜りました幾原雄一先生、研究室に所属するスタッフ、研究員、学生の皆様および共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。また、駆け出しの研究者のころから素晴らしい研究環境を与えて頂いた寺井隆幸機構長をはじめとする総合研究機構の先生方に心より感謝申し上げます。電子顕微鏡が極微の世界をどこまで解明できるか、これからも飽くなき探求と挑戦を続けて参ります。

 

第15回(平成30年度)日本学術振興会賞受賞者一覧:https://www.jsps.go.jp/jsps-prize/data/ichiran/15th_JSPSprize_list_jp.pdf

受賞理由:https://www.jsps.go.jp/jsps-prize/data/ichiran/15th_JSPSprize_reason_jp.pdf