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原子力国際専攻藤田 光さん(M2)が原子力学会第4回 軽水炉・材料・水化学 夏期セミナーにおいて優秀ポスター発表賞を受賞されました

 

2018年8月7日、原子力国際専攻 寺井研究室(M2)藤田 光さんが原子力学会 第4回 軽水炉・材料・水化学 夏期セミナーにおいて優秀ポスター発表賞を受賞されました。この賞は、上記の合同セミナーで特に優秀なポスター発表に贈られる賞です。

 

 

<受賞された研究・活動について>

「トリチウム透過低減被覆中の水素同位体透過に対するガンマ線照射効果」

実用化が進められている核融合炉では、燃料であるトリチウムの透過漏洩が深刻であり、構造材料にトリチウム低透過性のセラミックス被覆を施す技術が検討されてきました。しかし、原子炉と同様、核融合炉においても材料は過酷な放射線環境に曝されるため、水素透過挙動が非照射下と比べて変化する可能性が考えられます。そこで本研究では、ガンマ線照射下での種々の被覆中における重水素透過挙動を調べたところ、照射により透過が増加し、その主な原因は原子炉でもみられるガンマヒーティングであることが示唆されました。

 

<今後の抱負・感想等>

この度はこのような賞をいただくことができ、大変光栄に思うとともに、大きな自信となりました。ご指導いただいた指導教員の寺井隆幸先生、共同研究先である静岡大学の近田拓未先生、ならびに研究室の皆様に心より感謝いたします。核融合炉の研究開発に少しでも貢献できるよう、今後も初心を忘れず、より一層研究活動に取り組んでまいります。