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密工学専攻 橘高達也さんらが ICAM2015 において ICAM 2015 Honorable Mention を受賞されました

 

2015年12月7日、精密工学専攻 橘高達也さん、藤井浩光さん、山下淳 准教授、淺間一 教授らが、The 6Th International Conference on Advanced Mechatronics (ICAM2015)に於いて ICAM 2015 Honorable Mentionを受賞されました。

この賞は、次世代のメカトロニクス技術に関して優れた研究成果を発表した者に授与されます。

 

 

<受賞された研究・活動について>

近年、災害現場などで用いられる遠隔操作ロボットのニーズは高まっている。遠隔操作では、ロボットに取り付けられたカメラからの映像を見ながら作業を行うことが一般的だが、作業対象が遮蔽物に隠れて見えない場合など、視野を確保できないことによる作業効率の低下が問題となっている。従来は、ロボットに複数のカメラを搭載することで視野を広げるという手法がとられていたが、複数の映像を見比べながら行う作業は高い熟練スキルと集中力を要するという課題があった。

そこで本研究では、作業環境をより把握しやすくするために、遮蔽物に隠れて見えない領域を透視可能なシステムを提案した。本システムでは、ロボットの正面およびアームに搭載したカメラからそれぞれ取得した環境の3次元情報を利用する。アームを動かして遮蔽物の向こう側の情報を取得することでリアルタイムに透視映像を生成することが可能となった。また、取得した3次元情報を利用して、環境を任意の視点から見たときの映像を生成することも可能となった。そして、実機実験を行い提案手法の有効性を示した。

 

<今後の抱負・感想>

私にとって国際学会への参加は今回が初めてでしたが、研究成果がこのように高く評価され、とても名誉に思います。今後は透視映像の質の向上とともに、作業者がさらに作業環境を把握しやすくするための機能の開発に努めたいと考えております。

 

URL:http://www.jubi-party.jp/icam2015/award.html