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幾原雄一教授が米国セラミックス学会よりRobert B. Sosman Awardを受賞されました

 

本年2015年10月4-8日に米国のオハイオ州コロンバス市で開催された材料科学と工学会議(Materials Science & Technology 2015; MS&T2015)にて、総合研究機構の幾原教授が Robert B. Sosman Awardを受賞し、授賞式の参加および記念講演を行いました。本賞は、米国のセラミックス分野の黎明期に大きな貢献をなしたRobert B. Sosman博士の偉業を記念して、セラミックス基礎科学の分野で顕著な業績をあげた研究者に毎年授与されます。本賞は1973年よりはじまり、今回で42人目の受賞となりますが、最初の受賞者はセラミックス科学全体の基礎を確立したKingary博士、その後、主に米国の基礎科学分野の研究者が選ばれています。
幾原教授の受賞は日本人としては初の受賞となります。授賞式では、記念の盾とガラスのトロフィーを授与され、“Grain Boundary Segregation, Vacancies and Properties in Oxide Ceramics”というタイトルで受賞講演を行い、またこれまで幾原教授が取り組んできた粒界研究、電子顕微鏡研究のレビューをおこないました。本講演の前後には、Sosman Awardシンポジウムが企画され、関連分野で世界各国から集まった12件の招待講演がなされました。