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2021.06.11

【若手研究者紹介:049】物理工学専攻 武田研究室 武田俊太郎 准教授



【経歴】
2010年3月:東京大学工学部物理工学科卒業
2012年3月:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 修士課程修了
2014年3月:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 博士課程修了
2014年4月:分子科学研究所光分子科学研究領域 特任助教
2016年6月:分子科学研究所光分子科学研究領域 助教
2017年4月:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 助教
2019年4月:東京大学大学院工学系研究科総合研究機構 特任講師
2019年11月:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 准教授

【研究について】
次世代のコンピュータとして注目が集まる量子コンピュータ。私たちは、独自の方式で光を用いた量子コンピュータの開発を進めるとともに、その技術の実社会応用を探っています。
量子コンピュータは、量子力学というミクロな世界の物理法則を計算に利用した、新しい計算原理のコンピュータです。量子コンピュータが実現すれば、新しい材料や薬の開発、カーナビの経路検索をはじめとする最適化問題、また人工知能の性能向上など、様々な分野への応用が期待されています。私たちは、光の最小単位である光子を用いて量子コンピュータの実現に取り組んでいます。光子が持つ独特の性質を活かせば、室温・大気中で動作し、高クロック動作が可能で、さらには光通信も可能なオールマイティの量子コンピュータが実現できるからです。さらに、光子は量子コンピュータだけでなく、様々な新しい情報処理の可能性を拓きます。例えば、絶対に破られない暗号通信や、従来の物理的限界を超える大容量通信、生体イメージングや重力波望遠鏡における感度向上などです。このように、私の専門である光量子情報処理という分野は、光のミクロな世界の物理法則を体感しながら、それを工学的技法で制御し、新しい価値を創造する楽しみが味わえます。「物理工学」の醍醐味が詰まった、エキサイティングな研究分野と言えます。
私たちは、これまでに光子を用いて効率良く計算を行う手法の開発や、オリジナルの光量子コンピュータ方式の提案などを行ってきました。今後は、独自のアプローチで光量子コンピュータ開発を進めるとともに、その技術を利用した実用的アプリケーションを探索していきます。



【今後の抱負】
世界各国で開発競争が過熱している量子コンピュータの分野において、光量子コンピュータは日本が世界をリードできる分野だと確信しています。私たちは世界の後追いではないオリジナルのアプローチで、日本発・世界初の実用的な量子コンピュータ実現を目指します。

【WEB】
研究室:http://www.takedalab.t.u-tokyo.ac.jp/

プレスリリース:https://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/press/setnws_201905201322203614181652.html

プレスリリース:https://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/press/setnws_201709221056102300122908.html