プレスリリース

2020.10.23

新型コロナウイルスの下水疫学調査の実用化に向け一歩前進~下水からの新型コロナウイルス濃縮・検出の最適手法の提案~:都市工学専攻 鳥居将太郎 D3、古米弘明 教授、片山浩之 教授ら

 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻の鳥居将太郎 大学院生、古米弘明 教授、片山浩之 教授らは、日本各地の下水試料を用いて、下水中からエンベロープウイルスを検出する方法を最適化した。また、その手法の有効性を評価するため、2020年7月に東京都で採水された流入下水から新型コロナウイルスRNAを検出することに成功した。
下水からの新型コロナウイルスの測定法は、ウイルス濃縮、RNA抽出、逆転写PCR法それぞれの工程に対して様々な手法が提案されている。本研究では、ポリエチレングリコール沈殿法とTRIzolを用いたRNA抽出の組み合わせが、下水の水質変動に対して頑健な手法であることが分かった。
 この手法を用いて、2020年7月の東京の下水から新型コロナウイルスRNAを検出することに成功し、手法が新型コロナウイルスに対して有効であることを確認した。本手法は、日本の流入下水に対して適用可能な新型コロナウイルス測定法として一定の信頼性を持つ方法であることが示された。また、この方法は、特殊な機材などを必要とせず、物理的には一般的な微生物実験室で測定を実施することが可能である。



プレスリリース本文:/shared/press/data/setnws_202010231219143592261907_037085.pdf