東大テクノサイエンスカフェ

開催報告:工学体験ラボ 第4回 「今&これからの私たちを力強く支える小さな小さな材料 〜ナノマテリアル〜」

開催日:2007年8月25日

開催報告

工学部広報アシスタント 國分朝菜(システム創成学科 3年)

8月25日に第4回工学体験ラボ(T lab)が開催された。今回は、「今&これからの私たちを力強く支える小さな小さな材料 〜ナノマテリアル〜」というテーマのもとに、セミナーと実験、超高圧電子顕微鏡見学をした。

最初にT loungeで行われたセミナーは三部に分かれていた。第一部では化学システム工学科の大久保達也教授がナノ粒子の持つ可能性について、第二部では化学生命工学科の加藤隆史教授が携帯電話などでおなじみの液晶について、第三部では総合研究機構の幾原雄一教授がナノの世界の観察を可能にする電子顕微鏡について、それぞれ熱く語った。セミナー後の質問タイムでは、普段は聞けないような先生方の高校時代の話などを聞くことができた。

実験は工学部5号館2階の実験室に移動し、大久保先生担当の金コロイドの実験と加藤先生担当の液晶と2種類の実験をした。
金コロイドの実験は、真っ赤な金コロイドの液体を石英ガラス板や薬さじに塗って加熱することで簡単に金メッキをすることができるというもの。普通金はガスバーナー程度の温度で溶かして加工できるようなものではないにもかかわらず、ナノサイズのコロイドにすることでそれが可能になるというのは、非常に化学の面白みを感じるところである。
液晶の実験では、ソフトクリームなどに使われる微結晶セルロースを用いて、小瓶に液晶を作った。これは、加える水の量や温度によって色が変わってくるというものである。発色するまでにはかなり時間がかかるが、少しずつ色づき始める液晶に高校生の眼は釘付けだった。

実験の後は浅野地区にある超高圧電子顕微鏡を見学した。この顕微鏡は世界でも最高峰の性能を誇る顕微鏡で、3階建ての建物よりもさらに高い巨大なものである。高校生が見学したのは建物の地下1階から2階までで、ちょうど観察中だった酸化チタンを順番に見ることができた。十分な見学時間の中で、ここぞとばかりに熱心に質問する高校生も見受けられた。

最後にT lounge に戻り、現役学生とのコミュニケーションタイムが設けられた。高校生は、お茶やジュースを飲みながら和気あいあいと大学生との会話を楽しんでいた。

当日の様子

【写真】大久保先生のセミナー (工学部11号館T lounge)

【写真】加藤先生に質問を投げかける参加者 (工学部5号館への移動中)

【写真】現役学生との懇親会

【写真】液晶の実験をする参加者

【写真】超高圧電子顕微鏡の見学

参加者の声

  • 高校ではできない実験ができてよかった
  • 皆さんが専門分野の事を楽しそうに話をされているあたりが良かった
  • 施設見学はとくに有意義だった
  • 工学部といっても分野がいろいろあり、複数の学科に興味を持った
  • ちょっとした小話とか、おもしろかった
  • 実験もおもしろいものだったし、設備も見られて良かった

 

(日本語のみ)