イベント
- 開催報告
- 2016
公開シンポジウム「リスク社会における公共性の構造転換と社会関係資本 - 計算社会科学からの挑戦 -」 システム創成学専攻 大橋・鳥海研究室
2016年2月27日(土)午後、課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業 領域開拓プログラム「リスク社会におけるメディアの発達と公共性の構造転換~ネットワーク・モデルの比較行動学に基づく理論・実証・シミュレーション分析」プロジェクトの主催で、公開シンポジウムを工学部3号館31号室で開催しました。
本シンポジウムは、計算社会科学の視座から重層的メデイア環境におかれたリスク社会における公共性と社会関係資本の健全な形成の条件を明らかにすることをめざしたもので、招待講演にはヨーロッパで計算社会科学をリードするProf. Dirk Helbingをお呼びし、「How to Build a Smart Digital Society Together」というタイトルで世界の計算社会科学の最新動向についてご講演いただきました。また、プロジェクトメンバーから下記の研究報告が行われました。
遠藤 薫「間メディア社会における公共性の構造転換」(基調講演、学習院大学)
佐藤 嘉倫「計算社会科学による社会秩序の解明」(社会学分野、東北大学)
鳥海 不二夫「ソーシャルメディアにおける信頼の構築」(情報学分野、東京大学)
上東 貴志「利益相反の分類と社会組織の安定性」(経済学分野、神戸大学)
参加者は約90名を数え、室内はほぼ満席、準備した資料が不足して増刷するほど盛況でした。開催にあたり、お世話になりました皆様、ありがとうございました。
<当日の写真:Prof. Dirk Helbing 招待講演>
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リスク社会とも呼ばれる現代。急速に発展するメディアは相互作用しながらソーシャルキャピタル(人々の信頼関係や結びつき)に大きな影響を及ぼしています。
今回のシンポジウムでは、計算社会科学の第一人者である Helbing博士(チューリッヒ工科大学教授)をお招きしてご講演いただくほか、さまざまな立場で社会科学に関わる最先端の研究者によるパネル討論を行います。計算社会科学の視座から、重層的メディア環境におかれたリスク社会における公共性と社会関係資本について議論し、その健全な形成の条件を明らかにしていきます。
どなたでも参加費無料ですので、興味のある方は奮ってご参加ください。
日時:2016年2月27日(土) 13:00-17:00
場所:東京大学本郷キャンパス工学部3号館31号室
地図はこちらからご覧ください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_04_j.html
プログラム:
総合司会:鳥海 不二夫(東京大学)
13:00〜13:10 開会挨拶 上東 貴志(神戸大学)
13:10〜14:10 招待講演 Prof. Dirk Helbing(ETHZ)
14:10〜14:40 基調講演 遠藤 薫(学習院大学)
14:50〜16:50 パネル討論
討論者:上東 貴志 (神戸大学)
鳥海 不二夫(東京大学)
佐藤 嘉倫 (東北大学)
品田 裕 (神戸大学)
栗原 聡 (電気通信大学)
数土 直紀 (学習院大学)
貝原 俊也 (神戸大学)
榊 剛史 (東京大学)
司会 :遠藤 薫 (学習院大学)
16:50〜17:00 閉会挨拶 佐藤 嘉倫(東北大学)
参加費:無料
詳細はこちらをご覧ください。
https://risksociety.wordpress.com/
主催:日本学術振興会 先導的人文学・社会科学研究推進事業
「リスク社会におけるメディアの発達と公共性」研究グループ
共催:東京大学大学院工学系研究科、学習院大学法学部、神戸大学経済経営研究所、日本社会学会、人工知能学会
協賛:横断型基幹科学技術研究団体連合、社会情報学会、数理社会学会
問い合わせ先: