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第32回東大テクノサイエンスカフェ 「レゴを使った施工」10/19(土)

 


10月19日(土)、東大テクノサイエンスカフェ「レゴを使った施工」を開催いたしました。小学生27名(4年12名、5年6名、6年9名)、保護者27名の参加があり、建築学専攻 権藤智之特任准教授の講演に加えて、ワークショップを体験していただきました。今回は班ごとで協力して作業し、課題に取り組みました。

 

<講演> 
1. 自己紹介、建築の現状、職人の作業、レゴの話
職人不足の影響によりよい設計しても建てられない。どうすれば少ない人数で早く作れるか。レゴを建築に見立てて工期短縮の工夫を探る。


<ワークショップ> 
1.第1回作業「まずは作ってみよう」40分
課題:安田講堂の半分(子どもたちには安田講堂とも話さない)
提供:図面、写真イメージ、材料のみ
課題のみを渡して、まずはみんなにつくってもらう!!
TAの学生は口も手も出してはいけない!
・6班中3グループが時間内に完成しました!!
 

2.リフレクション:第1回作業について話し合い(10分:第1回作業が延びたため時間短縮)
時間短縮するために何が必要か意見を出し合い、作業台の方眼紙に書き込む

 

3.施工計画を立てる:
・方眼紙に書き込む(後で発表)

 みんな問題点がみつかったようです。


4.後半課題の説明(権藤先生)

 

5.第2回作業(20分)
課題:安田講堂の半分(子どもたちには安田講堂とも話さない)
提供:図面、写真イメージ、材料のみ
・施工計画に沿って第1回目作業の半分の時間で作る
・TAの学生は口も手も出していい!全力でフォロー!(TAをどう使うかも班によって違う)
・時間内に作れたグループ6班中3グループ!!

 

 6.発表:
計画の内容、工夫したところ、計画通りいかなかったところ、感想

各班で代表者(2名ほど)が発表、ほとんどの班が1回目を踏まえて2回目で役割分担を決め、作業効率を上げる計画を立てていました。

 

7.最後のまとめ
なぜ早くできるようになったか

 

---学生報告:金子さん報告書より抜粋------
後半は組み立ての計画を15分練って、2回目の作業を行いました。2回目の作業は20分以内に終わることを目標にしました。全ての班が目標を達成できたわけではありませんでしたが、各班しっかり計画を練ったこともあり、20分以内に終わった班もそうでなかった班も1回目の作業からは大幅に時間が短縮されました。
組み立て途中のミスなど、アクシデントへの対応も求められる難しい課題ではありましたが、中にはかなり詳細な工程表を作っていた班もあり、私たち学生も驚かされました。
そして最後には、全てのグループが安田講堂のレゴモデルを完成させました。

建築学専攻 修士の学生7人のファシリテーションで、ワークショップを体験をしていただきました。
今田多映さん、三浦玲児さん、谷繁玲央さん、金子英人さん、中川隼さん、佐伯渉さん、楊斯琦さん



アンケート抜粋(参加者)
「レゴが建築と深いかかわりがあったこと」(小4・男子)

「レゴにはいろいろなパーツがあっていろんなものができることがわかった」(小4・男子)

「グループで協力し、いろいろな分野で仕事を分けることが大切だと分かった」(小4・男子)

「レゴはいがいとむずかしかったけど、楽しかったです。いろいろとコツもつかめた」(小4・男子)

「レゴと大工のけんちくはいっしょなのを知らなかった。」(小4・男子)

「建ちくもレゴと似ているところがあることを初めて知った」(小4・女子)

「わからん!と思ったら楽しかった」(小4・男子)

「建築物を作ってみたい」(小5・男子)

「仕事の分担をうまくすれば半分以下の時間で終わらせられる」(小5・男子)

「建物を建てる時もレゴの組み立てと同じとは知らなかったので知れてよかった」(小5・男子)

「工夫するだけで早く終わること」(小5・男子)

「前もって計画しておくと早く終わらせられる。」(小5・男子)

「建築は難しい」(小6・女子)

「チームワークが大切」(小6・女子)

「いろいろと計画を立てなければならないこと。」(小6・男子)

「たくさんの人で協力する事」(小6・男子)

「みんなで協力する事、もっと話し合いが必要」(小6・男子)

「知らない人でも恥ずかしがらずに話す事」(小6・男子)

「作業をするとき、計画を立てていても思い通りにはできないこともあると知った。」(小6・女子)

「作戦をたてる時間がもうちょっとあったらいいなと思う」(小6・女子)

「レゴが建築に関わること」(小6・男子) 
(保護者)
「子供だけでミスを体験した後、改善策を子どもが出し合って、活かす方法が素晴らしかったです」

「楽しいイベントでしたが、工学の楽しさみたいな店は子どもたちにどこまで伝わったかな?と思います。」

「作業の振り返りがあってとてもよかったです。」

「チームワークの醸成もあり、同じ工程を繰り返すことで、振り返り改善のプロセスを学ぶこともでき、本人にとって良い時間でした。」

「子供向けに言葉を選んでくれた講演だと思ったが、子供が興味を持ち続けられる話し方は難しいと思った」

「院生がついてくれたのがとてもよかった」

「エラーを見つけさせ、トライさせて、達成感を味わう流れは良いと思う」

「院生が頑張ってました。好印象です。」

「集中力の差もあるので、休憩時間を2回とってもいいなと思いました。」

「先生から日本の現状の話から始まり、起承転結があってとても楽しく有意義な時間を過ごせました。」

「とてもよいワークショップでした。会社で取り組んでいる「Agile」や「スクラム」の考えに通じ、とても勉強になりました。」

「icebreak的な時間をとると子どもたちも早くリラックスできるのでないかと思います。」

「本格的なレゴとグループワークで子どもたちも盛り上がっていて大変良かったと思います。(探求学舎の取組に似ている?)もう少し工学的な要素が強くてもよいかな?と思いました。」

「まず、学院性が楽しそうなので子どもたちもとても楽しそうでした。雰囲気がいいです。
アドバイスも、権藤先生も細かくしないだろうと思っていたが、千絵寧でとても説明がうまく、子供たちは聞き入ってました。」

「子供になじみのあるレゴを使ったことで企画はすごくおもしろかった。どのようにしたら早くできるかを子どもたちに考えさせるところがよかった。」

「初対面の子供たちは、簡単な自己紹介をしたほうがいいのではないかなと思います。」

「とても分かりやすいプレゼンでした」

「子どもだけで考えて、まずやらせる。そしえ方法を考えさせる。素晴らしいと思う。ほかでもイベントに参加することがあるが、こんなに考えさせてもらえるイベントは他にない。」

「建築の工程の話が大変参考になった。」

「プレゼンが子どもでもわかりやすかったと思う。男の子は我慢がきかないので、とりあえずやってみようとというのは時代にも合っているし、よかったと思いました。」

「当日初めて会った子供たちが協力して作業をする様子を見て、興味深かったです。実際に動いて体験しながら学ぶのは良いことだと思いました。」

「学ぶこと、考えること、他に人とコミュニケーションをとって協力することで良い仕事ができることを体験できたこと。」

「目的を共有して、チームで真剣に取り組めるプログラムになっており、わかりやすかったです。また、同じものを2階作ることで、比較しやすく、子供にわかりやすかったと思います。」

「チームによって、活発にディスカッションできているところと、そうでないところがあった。院生のサポートはとても良いのに、どうしてそうなるのか疑問でした。」

「「工学」についてもう少し話を聞きたかったです。」

「レゴの手順の紙がよくできていてわかりやすいと思いました。」

「左右対称で2回戦やるところ、あいだに作戦、反省会があるところがとてもよかったです。」

「皆で作ることを学べ、楽しかったようです。ただ作るだけではなく、考えながらできたことが良かったです。発表時間が、親としてはよかったです。」

「みんなでレゴを作る方法は勉強になったと思います。話しあう時間を取ってもらってはいましたが、この部分をもう少し強化してもよかったです。」

「8号館の裏側の入り口に来てしまい、戸惑ってしまったので、裏口にも案内があると嬉しかったです。」


「見学の弟さんが途中から参加している人がいました。ほかの人は参加していなかったりしているので、見学の人は見学のままでいたほうが嫌な思いをする人がいなくなると思いました。」


「もう少したくさん開催していただけると嬉しいです。」

「午前中開催がいいです。(9:00-12:00) 帰りが遅くなる」

といった感想も頂きました。
権藤先生始め今田多映さん、三浦玲児さん、谷繁玲央さん、金子英人さん、中川隼さん、佐伯渉さん、楊斯琦さん
お忙しい中、開催にご協力いただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以上 広報室---

 

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工学のさまざまな魅力を皆さまにお伝えする東大テクノサイエンスカフェ、第32回目のお知らせです。
今回は、建築学専攻の権藤智之先生にご協力頂き、「少ない時間、少ない人数で効率よく家を建てる!!」をテーマに学習します。

技術者・職人不足やオリンビック・復興工事等による需要増を受けて建築産業では生産性向上が喫緊の課題となっています。良い設計をしても建てられない状況に陥っています。
そこで、人を効率的に働かせる技術、エ期通りに建てる技術(短縮する技術)について作業をしながら学んでもらいます。
大学院生(東大レゴ部前部長)の協力も得て、レゴを建築に見立てて、生産性を高める工夫について作りながら考えてもらいます。

興味のある方、どうぞお気軽にご参加ください。

開催日時:2019年10月19日(土)14:00~17:00
開催場所:東京大学工学部8号館2階88講義室(本郷キャンパス)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_09_j.html


【詳細】
対 象:小学4年生以上小学年6生まで(30名)
   (原則保護者は見学のみ 参加者1名につき1名まで)
費 用:参加費無料
持ち物:筆記用具

事前予約:要予約(申込多数の場合、抽選)
申込受付は終了しました。

お申込期間:9/9(月)(13時)~10/7(月)(10時〆)

【お願い】
お申込みの際、下記メールアドレスから受信可能に設定願います。
kouhou@pr.t.u-tokyo.ac.jp
event@pr.t.u-tokyo.ac.jp

 

抽選結果は10/9(水)以降に当選された方のみメールでお知らせいたします。
10/9(水)にメールが届かない方は落選となりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。

 

【お問い合わせ】
東京大学大学院工学系研究科広報室
kouhou@pr.t.u-tokyo.ac.jp