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開催報告
開催日:2008年10月18日
工学部広報アシスタント 松本理恵(前 広報アシスタントリーダー/情報理工学系研究科 修士2年)
10月18日に、第3回工学体験ラボ(T lab)「工学とデザインのコラボレーション」が行われ、約30人の高校生が参加した。今回は、新しい試みとして「高校生デザインコンテスト」が行われた。東大で開発された曲がるディスプレイを使って、高校生がグループ対抗で、新しい製品のデザインに挑んだ。
まず、曲がるディスプレイの開発者である染谷隆夫准教授(工学系研究科量子相エレクトロニクス研究センター)から、エレクトロニクスに関する講演。曲がるだけでなく伸び縮みも可能な大面積ディスプレイの開発秘話が語られ、高校生たちも熱心に聞き入っていた。さらに、ディスプレイや電子ペーパーの実物展示も行われ、本物を目にした参加者たちからは質問が尽きない様子だった。
続いて、インダストリアルデザイナーの乙部博則氏(株式会社アイ・デザイン/チーフデザイナー)から、工学におけるデザインの重要性に関して講演が行われた。携帯電話や掃除機など、身近な製品においてもデザインが重要な要素を果たしているという。第一線で活躍するデザイナーの方の講演で、コンテストに対するモチベーションが大きく刺激されたことだろう。
コンテストは、参加者を5班に分け、グループ対抗で行われた。テーマは「曲がるディスプレイを使った、新しい製品のデザイン」。和やかな雰囲気でディスカッションが行われ、話し合いの中では時折り笑い声も聞かれた。
班のメンバーの意見を一つにまとめ、代表者から発表。A班の作品は「臓器型ディスプレイ」。インフォームドコンセントの実現を目指し、患者の理解を助けるためのシステムだ。大学生顔負けの理路整然とした説明が素晴らしかった。B班の作品は「触るとさまざまな情報が取り出せる地球儀」。気になった国をタッチするだけで、国名に加え、人口、国旗、宗教など、追加情報を取り出せる。高校にあれば、受験勉強も楽しくしてくれるであろう、名作品だ。C班の作品は「ディスプレイでできた腕輪」。携帯電話や腕時計など、日常的に持つ多様な情報端末を、腕輪1つでまとめてくれるという。使っていないときはファッショングッズとしても使える、便利なアイデア。D班の作品は「コンタクト型ディスプレイ」。教科書など、本の内容が表示できる上、異国の光景を映し出すことで旅行の疑似体験も可能。生体適合性などクリアすべき問題は多いが、実現すれば生活を大きく変えてくれるだろう。E班の作品は布型ディスプレイ「FREE SHEET」。広げて布としてはもちろん、細くねじって髪留めとしても使える万能グッズだという。運動会でのお揃いがすぐできる、というのは、高校生ならではのアイデア。
すぐにでも実用化できそうな作品から、未来の日本を変えるかもしれない奇想天外なアイデアまで。悩んだ末に、優秀賞はC班に送られた。商品はアイ・デザイン制作の「紙につけると数字が浮き出すゼムクリップ」。販売されていない試作品ということで、C班の5人には良いお土産になったのではないだろうか。学生スタッフや見学に来ていた高校教員も飛び入りで参加して、コンテストは大盛り上がりだった。
工学体験ラボはこれからも各分野で開催される。東大の最先端の研究を学び・体験できる貴重な機会なので、ぜひ参加してみてほしい。
当日の様子

【写真】染谷先生のセミナー (工学部11号館T lounge)

【写真】(株)セイコー・エプソン社のデモ製品を触れて楽しむ

【写真】インダストリアルデザイナー 乙部氏のセミナー

【写真】グループごとにアイディアを出し合う

【写真】アイディアをまとめ上げ、発表の準備

【写真】布を使って発表する参加者
(日本語のみ)
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